過去ログ - 【とあるSS】壊れた窒素と、打ち砕く幻想【改】
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10:K[saga]
2014/05/27(火) 02:58:35.55 ID:miaor/mCo

 絹旗の質問に答えながら、麦野は自身のテーブルの前に広げた鮭弁に箸を伸ばしていた。
 それ以外の食べ物は見当たらない。
 ちなみに、ここはファミリーレストランである。
 料理を注文し、食べ、お金を払う場所である。
 食べ物の持ち込みは基本的に禁じられている。

フレンダ「お、鯖の柚子胡椒味は意外といける! ……それにしても、最近は頻繁に寝てるって訳よ」

 そんな麦野の斜め右。
 フレンダは近所のスーパーで購入してきた鯖缶に舌鼓を鳴らしていた。
 改めて言うが、ここはファミリーレストラン。
 注文、食う、払う。
 この循環があって成り立つ場所である。
 持ち込みなど以ての外である。
 公園の片隅に鎮座するベンチではない。

滝壺「きぬはた、うなされている時もあるけど……何か悩み事でもあるの?」

 ドリンクバーで淹れてきた飲み物で喉を潤す滝壺。
 前者二人に比べ、こちらは比較的まともだ。
 が、それ以外のものは一切注文しない。
 ドリンクバーで長居される客は、店側としてはかなり迷惑である。

店員「……」

 現に、店員の迷惑そうな視線が四人へと注がれていた。
 そして、今日に限って言えば、混雑時の対応として席の利用は時間性となっている。
 既に彼女達が店内に入ってからの利用時間は、その制限時間を大幅に超越していた。
 しかし、彼女達が占拠する席から発せられる、独特な雰囲気が店員の口を開かせない。




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