過去ログ - 【とあるSS】壊れた窒素と、打ち砕く幻想【改】
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K
[saga]
2014/05/27(火) 03:00:54.66 ID:miaor/mCo
この疲労はお前のせいだと言わんばかりの語気の荒さがフレンダに向けられた。
そんな言葉を向けられた本人は「ごめんなさい」と瞬間的に額を机に擦りつけた。
その勢いは机に頭突きを食らわせるが如くであった。
そんなフレンダに対し、麦野は腕を組み、足を組み直して再び席へともたれかかる。
正直、彼女としてはまだ言いたい事が山程あった。
ただ、これ以上追い込めばそれが緊張という枷になり、更なるミスへと繋がってしまう。
フレンダの性格を考慮した上で麦野は口を閉ざしたのだ。
しかし、やはり言い足りない。
何かで鬱憤を晴らす事はできないものか、と麦野は考えを巡らせてみる。
麦野「あん?」
そこに突然、甲高い電子音が鳴り響いた。
麦野の羽織るコートの右ポケットから早く出せと急かすような音。
眉を潜める麦野に対し、そして、そんな彼女の表情から他の三人の表情が固くなる。
他三人の表情の変化に構わず、麦野は面倒臭そうにポケットから携帯電話を取り出し、通話ボタンを押した。
麦野「今日はオフ。それじゃ――」
相手の用件も聞かず、そしてすぐに通話終了のボタンを押そうとする麦野。
???『ちょ、ふざけんな! 今後のギャラ減らすわよ!』
しかし、電話の向こう側から、これでもかと張り上げた声が、それを押させない。
それは、若い女性の声だった。
麦野達の直属の上司でもある。
声と性別以外のあらゆる情報は不明。
四人はその電話相手の上司を、『電話の女』とそのままの意味で呼ぶ。
麦野「ちっ……テメェ、今日は仕事ねえって言ってただろうが」
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