29: ◆bkyWSGupRo[saga]
2014/05/27(火) 20:15:39.12 ID:WKntFAwl0
俺はグッと奥歯を噛み締め、ちょうど地面を転がっていた小石に手を伸ばす。
そして、暗示するように自分に言い聞かせる。
先に手を出したのは向こうだ。喧嘩にルールなんて存在しない。
俺は拾い上げた小石を右手でぐっと握りしめ、大ぶりのスイングで野田の後頭部めがけて振りぬいた。
ブゥゥンという音がしたから、結構な速度が出ていたんじゃないかと思う。
現実の世界なら躊躇すべきレベルの反則攻撃だが、ここはわけが違う。
傷はすぐに癒えるし、死んだって生き返る。アイツだって眉間に正拳突きしてきたしな。
カコンという小気味のいい音がした時には、野田はカエルのように地面に這いつくばって気を失っていた。
それでも、きっと後30分もすれば目を覚ますのだろう。
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