過去ログ - ホワイトアルバム2 『誕生日プレゼント〜夢想』(冬馬かずさ誕生日記念)
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8:黒猫[saga]
2014/05/28(水) 17:32:54.56 ID:cUYhiBLx0



椅子に座り、ギターを試しにかき鳴らしてみても、

素人の俺には音の違いなんてわからなかった。

ピアニストを前にして、しかも、世界で戦う一流のピアニストを前にして

緊張すると思ったが、そんなこともない。

二人が俺にうまい演奏なんか求めてないって、初めからわかってるから。

つなたいながらも、かずさの為に、かずさを想って弾くことが大事だって

かずさに教えられてきた。

いつもかずさが俺のためにピアノを弾いてくれるように、

俺もかずさを想って演奏を始める。





二人とも真剣なまなざしで俺を見つめる。

曜子さんは一緒に歌ってくれるかもって、淡い期待としてたけど、

予想通り歌うことはなかった。



なんとかミスをしないで弾き終えた。簡単な曲だから当然なんだけど。

二人が俺に拍手をしてくれるが、俺にじゃなくてかずさにでは?と思ったが、

尊敬するピアニスト二人に誉められるのは、悪い気がしなかった。



かずさがローソクの火を消そうとケーキに顔を寄せる。

ローソクの火がかずさに反射して顔が赤くなっているが、

実際に照れて赤くなっていることに俺は気が付いていた。

微妙な違いを見分けないと気がつかないようなことだけど、

それに気がつくってことは、俺たちの親密さが深まったって喜ぶできなんだろう。




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