過去ログ - 京太郎「ステルスと」モモ「イーワンっす!」
1- 20
9: ◆GtptvnmL8c[saga]
2014/05/28(水) 19:56:18.42 ID:IMkoZbjy0


(うぅ・・・・緊張するっす)

桃子は高校受験の会場にいた。
後ろから二番目の席に着き開始の合図を待つ。

(・・・・・そういえば須賀くんはどこの受験会場にいるっすかね・・・)

ふと京太郎のことが頭を過ぎる。
転校してから一切連絡もなかった。
それでも桃子は忘れることが出来なかった。

(きっと何処を受けても大丈夫っすよね。私の王子様っすから)

桃子の京太郎への想いは小さくなることなく、大きくなっていた。
桃子の短い人生で自分を見てくれる相手は彼だけだったから。
思い出に耽っていると入り口から職員が入ってきた。

(えっと・・・筆箱を出して・・・あれ?)

ふと自分の筆箱を探して消しゴムがなくなってることに気付く。

(どっかに落としちゃった・・・っすよー・・・・)

いくら探しても無いことに気付くと机に突っ伏した。

(うぅ・・・終わりっす・・・絶対絶命っす)

そんなことをしているのにも関わらず、職員は桃子の行動に気付くことなく説明を続ける。
周りの生徒も気付くはずなく職員の話を聞いている。
桃子は小さくため息を吐く。
つんつん。
後ろから鉛筆のほう物で背中を突っつかれた。

(きっと何かの間違いっす)

桃子は突っ伏した姿勢を崩さずにいると、
つんつんつん
更に突っついていた。
いい加減鬱陶しくなってきた。

(こっちは消しゴムなくしてそれどころじゃないっす)

つんつんつんつんっ
更に加速してきた。

「あーもう!」

我慢の限界を超え、後ろに振り返る。

(こうなったら文句の一つでも言ってやるっす!!)

そう思い、口を開けた瞬間、息が止まった。

「消しゴム落としたろ?」

視線の先には見覚えのある金髪の少年がいた。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
808Res/348.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice