過去ログ - TARI TARI RUMBLE!
↓ 1- 覧 板 20
6: ◆4flDDxJ5pE[saga]
2014/05/28(水) 20:02:00.54 ID:jCAJyHtno
この日の昼食は、いつもより豪華だった。
といっても、ごはんに味噌汁、それに魚の塩焼きにきんぴらごぼうが少し付いただけなのだが、
春休みの昼食はチキソラーメンにネギと卵をぶちこんだ程度の昼食で済ます母にしては豪華なのだ。
だが今の紗羽には、そんなことを気にしている余裕はない。
「どういうことなのよ! お母さん!!」
「アハハ、言ってなかったわね」
怒る娘に対して、母は笑っていた。
紗羽の母親、志保の隣りには父、正一よりも大柄な男性が座っている。
黒髪をオールバックにして、サングラスをかけた髭の青年(少年には見えない)。
「彼は播磨拳児くん。ハリマは、播磨灘の播磨。ケンジはコブシの拳に児童の児と書いて拳児」
「漢字とか聞いてないから。何でその彼がウチでお風呂に入ってるの?」
「だって拳児くん、昨日お風呂に入っていなかったって言うから」
「わ、わかったわよ。それで、どうして彼がここに」
「あら、言ってなかったかしら? 今日から彼、ウチで下宿するの」
「はあ?」
「なあに?」
母は笑顔を崩さない。
「き、聞いてないから」
「そういう話、してたでしょう?」
731Res/617.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。