過去ログ - 提督「艦娘とコミュニケーション」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/29(木) 14:16:40.18 ID:tX+qeFBmo
コンコン。
執務室の扉を叩く音がした。
扉の中央から気持ち下、背の低い彼女がノックする場所はいつもそこだ。
「どうぞ」
「し、失礼します! 駆逐艦電、入室します!」
声をかけた直後に扉が開き、怯えた表情の少女が部屋に入ってきた。
人で言えば齢12から13といったところか。
まだあどけない顔立ちに栗色の髪、穏やかな印象を与えるタレ目。
特型駆逐艦の電だ。
「早かったな。まずは座りなさい」
「は、はい……」
どこぞの英国生まれが「ティータイムは大事にしないとネー」なんて騒ぐもんだから
普段は緑茶派な俺の執務室にはいつも紅茶と茶器一式が常備されている。
電を執務室に備え付けられた来客用のソファに座るように促し、予め沸かしていたお湯をポットに注ぐ。
慣れとは恐ろしいもので、今では艦娘が好む茶葉を覚えるだけでなく、それぞれの茶葉が一番開く時間まで習熟してしまい、非番の時にわざわざ俺に紅茶を淹れさせに執務室を訪れる娘も少なくない。
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