過去ログ - 絵里「希と付き合うことになったけど、やだもうお家かえる」
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/29(木) 22:09:31.44 ID:d9oKBQfV0
挫けそうになっていた。彼らがいなければ挫けていた。
私は伏せていた顔を上げ、目の前にいる理事長を見据えた。

「…東条希さんの件は、担任の先生から聞いているわ。学校に来れない日も、あるかもしれないと」

「お母さんなら、分かるよね? 希ちゃんのお父さんの職場」

「気持ちはわかるけれど、それを教えることはできない立場なのも分かるわよね?」

「うん。だから、どうやったら教えてもらえるかな、っていう相談なんだけど」

「それをお母さんに聞くの?」

「うん、ダメ?」

「こ、ことりちゃん、強い」

「穂乃果、しッ」

「お母さんは、連絡がとれる立場だよね? お母さんから、お願いしてもらえないかな。私たちに連絡先を教えてもいいように」

「お願いです、理事長ッ」

「綾瀬さん……」

「私は希に諦めて欲しくないんです。自分のやりたいこと、自分のことを」

「ふう……あなたたちは、いつもそうね。諦めなければ、こちらが折れると思っているの?」

「お願いですッ」

「私を説得するのは容易いかもしれないけれど、東条さんのお父さんはかなり骨が折れるわよ」

「理事長、そこをなんとか」

穂乃果が頭を下げる。

「まあ、いいでしょう。あなたたちには借りもあることですし……それに、あなたたちならもしかしたら」

「お母さん?」

「いえ、ちょっと待っていなさい」

理事長はそう言って、承諾してくれた。


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