過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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黒猫
[saga]
2014/05/29(木) 20:10:28.18 ID:Uj41ozq/0
八幡「ゆ・・・・雪ノ下・・・・さん?」
目に涙をためた雪ノ下の顔が目の前に迫っている。
歯を食いしばり、なんとか涙があふれ出すのを抑えようとしていたようだが、
それも決壊してしまった。
雪乃「そんなことあるわけないじゃない!」
あまりの迫力に、重心が後ろに下がり椅子からずり落ちようとなるが、
俺が逃げようとしたと勘違いした雪ノ下が、さらに腕を掴む手に力を込める。
腕の皮膚が裂け、血が爪にしみわたっていく。
鈍い痛みが広がっていく中、雪ノ下の必死な視線から目をそらすことができない。
嘘をついているようでも、俺をいたわっての発言でもなさそうだ。
八幡「わかったから、とりあえず手を離してくれないか。」
俺の訴えでようやく理解したのか、爪についた血を見て正気に戻ってようだ。
雪乃「ごめんなさい。傷の手当てをするわ。」
八幡「そんなことは、あとでいい。」
俺の傷はあとでも大丈夫だ。
だけど、目の前にいる雪ノ下の傷は今すぐ癒しておきたい。
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