過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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453:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2014/11/13(木) 17:31:07.13 ID:II7GFxdy0




とくに作戦が思い付くわけでもないのに、思考を中断されて棘がある返事をしてしまう。

それでも由比ヶ浜は気にする様子はない。

それよりも安達弟を凝視していた。



結衣「あの人ってさ、工学部の2年だよね」

雪乃「そうだったわよね、湯川さん」

湯川「はい、工学部の2年です。だから雪ノ下さんと同じ学部ですね」

結衣「そうだよ。前にゆきのんに話しかけてきたグループにいたじゃん」

雪乃「そうなの?」



見覚えがない。声をかけてくる男は学年、学部を問わずに現れる。

それをいちいち全部覚えているはずもなく。



結衣「そうだよ。何度か声をかけてきたグループだったから覚えていたんだ。

   だって、ゆきのん、すっごく迷惑そうだったから。

   あのさ、ゆきのん。・・・・・その時助けてあげなくてごめんね」



由比ヶ浜は申し訳なさそうにつぶやく。そして、雪乃の反応を探ろうと伏し目がち

ながら、しっかりと雪乃の出方を待った。



雪乃「由比ヶ浜さんにお礼を言うことがあっても、批難することはないわ。

   いつもの事だし、もし言うとしたら、自分で言うべきよ」



雪乃の柔らかい笑みをみて、由比ヶ浜の緊張もとけていく。



結衣「ううん、でもぉ・・・・・・」

雪乃「それで由比ヶ浜さんが嫌な目にあったり、批難を受けてしまう方が

   私にとっては悲しいわ。もし、今度同じようなことがあるのだったら

   由比ヶ浜さんに相談するわ」

結衣「うん、相談してくれたら、私頑張るね」



由比ヶ浜は、大きく頷くと、雪乃の腕に絡みつく。

これが平常時であったのならば、雪乃も由比ヶ浜が満足するまでじゃれつかせていただろう。

いかんせ今は時間がない。既に映画は終わり、観客が外に出始めていた。



雪乃「由比ヶ浜さん。悪いのだけれど、今は時間が惜しいわ。

   由比ヶ浜さんの記憶が正しいのならば、私と安達弟には面識があるということね」





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