過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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黒猫
◆7XSzFA40w.
[saga]
2014/11/20(木) 17:36:15.27 ID:F5/DL4iU0
陽乃「そう? だったら、今度このエプロン着て、ご希望の裸エプロンで八幡の為に
料理作ってあげちゃうね。
でも、料理が出来上がる前に私を食べちゃってもいいわよ」
陽乃さんは、軽くウインクをして、冗談とも本気ともとれる申し入れを告げてくる。
またもやどうこたえればいいか途方に暮れたが、親父さんがやってきて
どうにか難を逃れることができたのであった。
俺から体を離して玄関向かう陽乃さんの後姿は、根拠はないが、どこか寂しさを
漂わせていた。だから俺は、声をかけてしまう。
八幡「陽乃さん?」
陽乃「ん?」
振りかえって見せた陽乃さんの笑顔は、もはやいつもの笑顔の仮面ではなかった。
どこか崩れ去りそうな、ぎこちないながらもどうにか作り上げた儚い笑顔。
ちょっと触れただけでも崩れ落ちそうな寂しさを漂わせていた。
八幡「陽乃さんの手料理、楽しみにしていますよ」
陽乃「うん。楽しみにしておいて」
八幡「二人前だろうが三人前だろうが全部食べますから、盛大に作っちゃってください」
陽乃「うん。期待してる」
八幡「あと、・・・・・・来年の七夕は遅刻しませんから、盛大にやりましょう」
陽乃「うぅ〜ん・・・。そっちのほうは・・・、期待しないでおこうかな」
陽乃さんは、少し困ったような笑顔を見せると、俺に背を向ける。
八幡「そうですか? じゃあ、俺が勝手に迎えに行きますから、
そのときは、うまい飯でも用意してくれると助かります」
陽乃さんは、俺の声に何も反応を見せず、一歩また一歩と玄関に向け足を進める。
そして、4歩目の足を上げようとした時、その体は硬直する。
堅く握られていた両手のこぶしを広げると、ゆっくりと俺の方へと振り返る。
陽乃「やっぱり期待はしないでおくけど、食事の材料だけは用意しておくわね」
そう俺に宣言する顔には、もはや儚さは消え去っていた。
いつもの陽乃さんのように前をしっかり見つめ、
自分の意思で突き進む凛々しさがよみがえっていた。
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