過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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538:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2014/12/18(木) 17:31:47.86 ID:HH2/WTQh0

絶対100%商売だなと、世知辛い世の中を見渡しながら本屋がある階へと登っていく。

本音を言うと、本屋に用事などなかった。

休暇中読もうと思っている本は、既に雪乃の本棚から借りているし、

ラノベなどの純粋なる娯楽は、先日雪乃と来た時にチェック済みでもある。

だから、一応本屋に一歩踏み入れて、ちょっと買い忘れがあるからというポーズを

作ってから、本屋から出ていく事にした。

そもそも外出したのだって、由比ヶ浜の鈍感力から逃げる為であるわけだしな。

というわけで、どことなく行くあてもなく、他のショップを見て回ることにした。

ここでも、テナントビルがあれば一件くらいある雑貨屋があり、

クリスマスを前面に押し出した品をアピールしまくっている。

ん? この店でも最近はやりのちょっと痛い子をイメージしたクリスマスオブジェが

あるのかよ。なんでもかんでも斜め上をいけばいいってものじゃぁあるまい。

でも、俺みたいな奴がいるから仕入れるわけで、俺は店員の期待を背負って

とりあえず人形をひっくり返して、その値札を見ることにした。

1200円。駅前だし、その分割高なのか?

サイズは、手のひらサイズで、寝室の出窓に置かれているのと同じくらい。

天使をイメージして造られたクリスマスオブジェであり、

一般的なイメージ通りにこやかに笑顔を振りまきまくってはいる。

だが、なんで口は笑っているのに、目だけは冷ややかなんだ。

その瞳に吸い込まれそうなって見つめていると、なんだが

うちにいる残念サンタのけつでも蹴飛ばして、気合を注入しそうな気がしてくる。

天使っつっても、神様の使者で、日々中間管理職としての悲哀を嘆いでいるのかなぁと

自分に重ねてしまう。

ただ、この冷たい瞳の天使は、きっと俺と同じにするなっていいたそうだった。

よし、決めた。そこまで俺を毛嫌いするんなら、俺んとこのぐぅたらサンタの

けつを蹴っ飛ばしてくれ。きっと最悪の中間管理職間違いなしだ。

と、俺は、人形相手に大人げない態度をとって、帰宅することにする。

ん〜ん・・・、もう一度まじまじと人形を凝視すると、

なんだか俺の事を見て、微笑んでいる気がした。

その頬笑みは、なんだか雪乃に似ている気もしたが、おそらく気のせいだという事にした。









八幡「なんだかんだいって、由比ヶ浜の奴、けっこうやばいんじゃないか?」

雪乃「どうかしらね。最近の頑張りをみていると、年末年始も頑張れば

   期末試験も大丈夫なような気もするのだけれど」

八幡「普段から勉強するように目を光らせてはいたんだけどな。

   ここまで覚えたものを忘れちまうとは、想定外だったな」




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