過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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黒猫
◆7XSzFA40w.
[saga]
2014/12/18(木) 17:35:15.54 ID:HH2/WTQh0
雪乃「そう、それは災難だったわね」
八幡「災難なんて生易しいものじゃあない。天災だな。疫病神だ。
神様レベルの避けられない運命って感じだよ」
雪乃「でも、いいじゃない。賑やかなクリスマスになりそうよ」
そう雪乃は呟くと、温かさが宿った瞳で静ちゃん人形を眺めていた。
雪乃も最初から一人がいいってわけではなかったと思う。
小学校、中学校の事を考えれば、人を信じきれないことも理解はできる。
だからといって、人の温もりを求めていないだなんて思えはしなかった。
だってさ、どの部屋であっても飾られているクリスマスグッズ。
どこにいても優しい気持ちになれるクリスマスの雰囲気を味わいたいって事だろ。
寝室のオブジェだって、一人だけの残念サンタに仲間を与えてあげたいって
思っていたのかもしれない。
いくらサンタだからといっても、プレゼントをあげる相手がいなければ、
サンタクロースにはなれないし、トナカイがいなければ、プレゼントを配りにもいけない。
今までの一人でいた俺や雪乃を否定したいわけじゃあない。
一人もいい。所詮人間、一人でやらないといけない事がほとんどだ。
しかし、寒い冬の日、凍えるような夜、華やかな賑わいで満ちているクリスマスイブ。
そんな時くらい誰かと身を寄せ合って、温もりを共有したっていいじゃないか。
八幡「なぁ、雪乃」
雪乃「なにかしら?」
八幡「ほんとうに勝ち負けだけで人形を買っていたのか?」
雪乃は、静ちゃん人形をつついていた指を止めて、数秒間人形を凝視する。
そして、ふっと息を抜くと、俺の方に一度睨みつけてから
柔らかい口調で告白してきた。
雪乃「それは嘘ではないわ。でも、一番の理由でもないわね」
八幡「じゃあ、なんだったんだよ?」
雪乃「気がつかなかったの?」
八幡「なににだよ」
雪乃「はぁ・・・。あのサンタクロースって、誰かさんに似ていると思わない?」
八幡「残念サンタって、俺は呼んでたけどな」
雪乃「その認識で間違いないわ」
八幡「それが、なんなんだよ」
雪乃「だから・・・、あなたが最初に買ってきた人形は、トナカイだったじゃない。
しかも、小町さんみたいな元気一杯なトナカイ」
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