過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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587:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/01/08(木) 17:33:37.73 ID:PACE+wQi0

八幡「それは違う」

昴「どうしてだよ。お前が言いだしたんだろ」



コピー王。たしかに、俺が命名した弥生昴の二つ名だ。

といっても、中二病全開で命名したわけではない。

なんとなくこいつの行動を見ていたら、ふと口にしただけだ。

それに、何度もコピー王なんて言ったとも思えない。

たしかに、こいつはコピー王だとは思う。

なにせ、こいつはコンパクトスキャナーを随時携帯して、

レポート、ノート、過去門などなど、あらゆるデータをコピーしまくっている。

まず、突出すべきところは、その交渉術と行動力だろう。

図書館で、同じ学科の奴を見つけたら、友達でなくても、しかも、話した事がない相手でも、

顔を知っていれば突撃して、ノートの交換をしてくるのだ。

そして、その行動範囲は同学年にだけで終わらず、大学一年次の前期日程、正確にいえば、

五月の下旬には全学年で弥生昴の名と顔を知らない奴はいなくなってしまった。

一見弥生の行動は、無謀にも絶大なる行動力を有しているようにも見える。

しかし、本人曰く、一人のつてがいれば、その人を介して十人は声をかけられるとのこと。

俺からすれば、図書館で、いきなり顔しか知らない奴に声をかけているのを

目撃しているので、一人のつてもいなくても、もしかしたら全学年制覇はきっと

可能なんじゃないかって思えていた。

いやいや、俺が言ってる事は矛盾しているな。

俺みたいなぼっちは例外としても、一般的な大学生ならば、一人か二人くらいの連れはいる。

ならば、一人のつれがいれば、ドミノ式に全生徒に繋がっているとも言えなくはない。

たしかに、ぼっちは、誰ともつるんでいないので、どの組織にも接点がないともいえる。

それでも、大学生をやっていれば、グループ学習やら、ペアでの講義も必ずあるわけで

大学生活を誰とも接点を持たずに生活することは事実上不可能である。

ここで言いたいのは、事実上不可能であるということだ。

理論上は、なんかしらのつながりがあるかもしれない。

しかし、その繋がりは儚いくらいに細いもので、それが人と人との伝手であると

言ってもいいのか疑問に残る。

おそらくその伝手は、一般的に言ったら赤の他人というべきだ。

だが、弥生ならば、強引に、そのあるかどうかも疑わしい伝手を使って

交渉ができてしまうのだから、これはある種の尊敬すべき能力といえるだろう。

ここで話を戻すが、コピー王たる弥生昴のすごさはわかってもらえたと思うが、

そのデータ量のすごさは、既存の試験レポート対策委員会とかいうサークルを

上回ってるんじゃないかと思えるほどだった。



八幡「たしかに、俺が言いだしたのは認める」

昴「だろ? だったら、お前の責任じゃないか」




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