過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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595:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/01/15(木) 17:28:23.82 ID:2jPBwEpe0

第34章




7月11日 水曜日





俺が弥生に頼んだ事は、いたってシンプルなノートの使い方だった。

まず、ノートを半分に折り、左側を授業の内容を筆記する。

これは、一般的なノートを取り方と変わりがない。

黒板を板書して、必要ならば解説を自分で付け加える。

黒板には書かないで口頭のみの説明時に聞きそびれて、

書き損ねそうになる事もあるが、悪態を心でつきながら、教科書とノートを見比べて

聞きそびれた個所を自分の言葉で埋めていく。

左側は誰もが小学生の時からやっている事だから、特に説明はいらないだろう。

俺が弥生に指示したのは、ノート右側の書き方であり、

この講義特有の事情から生まれた手法だ。

小テストは、必ずと言っていいほど「説明せよ」という設問であった。

授業で習ったばかりの知識を思い出して、論述を書きあげていく。

だとすれば、授業を受けながら、小テスト用の論述を書いておけばいいんじゃないかと

思って始めたのが、右ページの使い方であった。

つまり、左側に書かれている授業で示された記号を、右側ページに論述形式で

書きなおしていくってことだ。

一見、人からみれば二度手間だろう。

なにせ、左側に書かれている内容を単に文章にしただけなのだから。

雪乃も最初は二度手間だからやらないといっていたが、

俺からの説明を聞いたら納得してくれた。でも、結局は、雪乃はやらないらしいが。

俺からノートをよく借りる由比ヶ浜は、まあ、理解しているのか、してないのか

怪しいところだから保留にしておこう。

この二度手間ともいえる右ページ。

なにがいいかっていうと、解答の文章量がはっきりとわかることだ。

左ページの記号のみでの説明だと、シンプルでわかりやすいのだが、

文章にしてみると文章量が予想以上に多い時があったりする。

それに気がつかずに実際解答用紙に書いてみたりすると、文字数オーバーに

なったりすることがざらである。

また、文字数がオーバーしてしまうから、他の本来必要なキーワードをいれないで

減点くらう事も多くなってしまう。

ほとんどのやつが指定の文字数を埋めることで満足して、キーワード不足を

気がつかないんだよな。

つまり、あらかじめ文章量がわかるから、キーワードも落とさないし、文章量からの優先度

も明らかにわかるわけで、省くべき説明も最初から書かないですむ。



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