過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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641:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/02/05(木) 17:30:08.36 ID:ymAshzYk0



雪乃「姉さん」



ほら、陽乃、雪乃が呼んでますよぉ。

・・・・・・・訂正。陽乃さん、雪乃が呼んでいます。



陽乃「もう、八幡ったら。もう一回陽乃って呼んで。・・・きゃっ」

雪乃「姉さん」

陽乃「ほらぁ、八幡も照れないで。陽乃って、言ってよぉ」

雪乃「姉さん」

陽乃「ほら、ほらぁ」

雪乃「姉さん」

八幡「陽乃、そろそろやめた方がい・・・・・ぐっ」



俺は最後まで言葉を紡ぐことができなかった。

顔を雪乃の手で掴まれ、そのまま陽乃さんの胸へと押しやられる。

クッションが効いていて気持ちいいだけだが、

前からの迫りくる圧迫はその心地よさも全て帳消しにしてしまう。

いったい雪乃の細い指のどこに俺の顔をしっかりと掴む力がやどっているのか疑問に思う。

見た目通り線が細い雪乃の体に、俺を抑え込む力があっただなんて、

到底想像なんてできなかった。

俺の顔を掴み取り、じりじりと俺の皮膚に爪が食い込んでいく。

爪が食い込んで痛いのか、それとも、指による圧迫が痛いのかわからない。

おそらくその両方なんだろうけど、とにかく救いがあるとしたら、

雪乃の手によって目が半分以上おおわれて視界を奪われている為に、

雪乃の顔を直視しなくていい事だった。

それでも雪乃の手の隙間から覗き込む雪乃の顔を見ると、ほんのわずかでもその顔を

見た事を後悔してしまう。

だって、その表情だけでも致死性の精神攻撃が備わっているんだぜ。

もし、これを直視していたんなら、俺は石になっていた自信がある。

心を堅く閉ざして、必死に嵐が去るのを待つしかない。

陽乃さんくらいなら、笑いながらその嵐の中でサーフィンをやってのけてしまう馬鹿者

だろうけど、あいにく俺にはそんな度胸も卓越した能力も持ち合わせてはいなかった。



雪乃「ねえ、八幡。今、陽乃って言いませんでしたか?

   たぶん、私の聞き間違いだと思うのだけれど」



たしかに思わず「陽乃」って言ってしまった。でもさ、雪乃。

それは、陽乃のプレッシャーというか、いや、訂正します。




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