過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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黒猫
◆7XSzFA40w.
[saga]
2015/02/05(木) 17:31:50.74 ID:ymAshzYk0
雪乃は、陽乃さんへのいらつきを、さらに手に力を加えることで発散する。
その雪乃の発散を見て、陽乃さんの顔はさらに不安げになっているようだった。
陽乃「はっきり言ってもいいのかしら?」
雪乃「ええ、どうぞ」
陽乃「たぶん、そのままだと、比企谷君に愛想を尽かされるわよ」
雪乃「なにを言っているのかしら?」
雪乃は勝ち誇った顔で陽乃さんを見つめ返しているらしい。
おそらくそうなんだろう。
実際目の前で見ているのだから、確定情報だろうって?
いや、違うね。重大な事を忘れられちゃこまる。
なぜなら、雪乃のアイアンクローによって、意識が朦朧としてきている俺に
とっては、今何が起きているかはわからなくなってきているのだから。
そう、陽乃さんが気にしていたのは、俺の意識。
消えゆく俺の命のともしびを心配していたのだ。
そりゃあ、顔をわしづかみにされているんだから、今も痛いさ。
でもな、ある水準以上の痛みを加えつけられていると、意識がとぶんだよ。
これが落ちるっていうやつなんだろう。
愛する人の腕の中で眠るのを夢見るやつは数知れず存在するだろう。
だけど、愛する人の手で顔を鷲掴みにされて落とされることを
想像したことがあるやつなんているのだろうか?
薄れゆく意識の中、初めて落とされて意識を失う前に思ったのは、
そんなくだらない現状確認であった・・・・・・。
遠くの方で雪乃の声が聞こえる。
もういいや。このまま眠らせてくれよ。
もう疲れたんだよ。精神を抉る会話戦はこりごりだ。
俺は、ふわりとした優しい温もりに包まれていくのを感じたのを最後に、意識を失った。
俺が意識を取り戻すと、心配そうに俺を見つめる雪乃と陽乃さんがそこにはいた。
どうやら五分ほど意識を失っていたらしい。
やはり俺の意識がとんだ事態までなってしまったことに、二人とも反省していた。
だから、雪乃が俺を膝枕していても、とくに言い争いにはなってはいない。
もしかしたら、俺が意識を失っている間にひと悶着あったのかもしれないが、
そこまで気にしていたら、この二人の間で生きてはいけないだろう。
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