過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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670:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/02/12(木) 17:35:06.50 ID:0xDrLxJ20


八幡「俺は、・・・俺は、陽乃さんが淹れてくれたコーヒーを飲んで、すっごく幸せですよ。

   だから、このコーヒーの銘柄がコナコーヒーでも劣悪なコナ・ブレンドでも

   どちらでもかまいせん」

陽乃「そう? でも、コナ・ブレンドといっても、全てが劣悪ってわけでもないのよ。

   偽物を売ってるのだから、お店の良心は疑ってしまうけれど、

   それなりには美味しいのよ」

雪乃「そうよ、八幡。もし劣悪なコナ・ブレンドが出回りすぎたら、

   それこそアメリカの威信が失墜して、コナコーヒーのブランド力が落ちてしまうから

   お店の方もその辺は考えてはいるはずよ」

八幡「たしかにそうだな。でも、俺が言いたいのは、そんなことじゃなくてだな・・・」

陽乃「わかってるわよ」

八幡「そうなの?」

雪乃「そうよ」



陽乃さんは、恥ずかしそうに俺から顔を背けてしまう。

さっきまでの俺を試そうと堂々としていた態度はどこにいったんだよ。



八幡「え? えぇ?」



雪乃は俺の耳元まで顔を寄せて、小さく呟いた。



雪乃「姉さんは、照れているのよ」



思わず陽乃さんの顔を見ると、俺の視線を感じて首をすくめると、

さらに顔を赤くして俯いてしまう。

そして、雪乃を見ると、なにやら満足そうに陽乃さんを見つめていた。

あっ、そうか。さっきまで雪乃は陽乃さんにやられっぱなしだったもんな。



陽乃「でもね、比企谷君。コナコーヒーみたいに、あなたが普段見ている私も、

   偽物かもしれないのよ?

   本物だと思っていたら、混ざりものが入った偽物かもしれない。

   出来はいいかもしれないけど、本物ではない」

八幡「えっとう・・・、どういう意味で?」

陽乃「この際だから認めてしまうのだけれど、私って自分を作っていたでしょ?

   母が求める私。父が求める私。姉としての私。そして、雪ノ下陽乃としての私」

八幡「ええ、まあ。そうですね」



ここにきて急に自分の立ち振る舞いを認めるだなんて、どうしたんだ?





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