過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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712:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/03/05(木) 17:31:22.63 ID:MZPnThgr0


と、どこまで理解できたかわからないが、最後の方は肩で息をしながら雪乃はそう言った。



八幡「・・・えぇっと、雪乃は自分の彼氏の事を何だと思ってるんだよ?」

雪乃「ペットの鳥かしら?」

八幡「だったら、籠の中にでも入れておく気かよ」

雪乃「・・・・・・・それがもし可能ならば、実現させたいものね」



どうにも本気とも冗談ともとれる怖い発言を目を光らせて朝からのたまうものだから、

明らかに雪乃の様子がおかしいと、脳みそ鳥並みの俺であっても判断できた。

もちろん雪乃のいつ息継ぎしたか質問したくなるご演説もおかしいけれど、

これは雪乃なりの照れ隠しだ。だから、問題はない。

一方、雪乃が俺を鳥のように閉じ込めておきたいと言った時の表情は、

照れ隠しには当てはまらない。

むしろもっと内に秘めた葛藤なのだろうか。

彼氏彼女だからこそ言えない一言が含まれている気がした。

これでも雪乃の彼氏であり、今までも、そしてこれからもずっとやっていきたいと

思っているわけで、雪乃が抱えている悩みを一刻も早く解決したい。

悩みなんて人それぞれ抱えているものだし、ましてや自分の悩みでさえ簡単には

解決できるものではない。

ならば、自分の彼女だって、簡単に解決できるものではないのだろう。

そもそも偉そうに人の悩みを解決してやるだなんて言う方がおこがましい。

でも、今回の、俺の彼女たる雪ノ下雪乃の悩み限定ならば、完全に解決できるとまでは

言えないまでも、それなりに悩みを軽減させる自信が俺にはあった。

なにせ、その悩みの原因は、おそらく俺自身なのだから。



八幡「雪乃も喋りすぎて喉が渇いただろ。ちょっと喉を潤わせる為に休戦にしないか」

雪乃「そうね。私も喉が渇いてしまったわ」



そりゃそうだろ。あれだけ喋ったのだから。

雪乃は、俺の勧めに従って、コーヒーカップを取ろうする。



八幡「雪乃のお勧めでもあるし、紅茶を淹れてくれないか?

   雪乃とゆっくりとリラックスしながら朝食をとりたいんだ。

   そうだな、明日からはコーヒーじゃなくて、紅茶にしないか?」



雪乃は、俺の真意を探ろうと見つめ返してくる。

どこか訝しげで、触ってしまったら泣きだしてしまいそうな瞳に吸い寄せられてしまう。

だから、俺は雪乃からの視線に逃げることなく、視線を受け止める。

さすがに演技かかった発言だったと思う。



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