過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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黒猫
◆7XSzFA40w.
[saga]
2015/03/19(木) 17:34:07.91 ID:Q9EWgt+u0
だから俺は、由比ヶ浜が次の言葉を発するのを黙って待つしかなかった。
俺には、由比ヶ浜にかける言葉を何一つもちあわせていない。
時が解決してくれるだなんて、甘い事は考えていないし、
人として成長していけば解決するだなんて、ご都合主義も持ち合わせていない。
だから俺は、黙って由比ヶ浜が突き付ける切れないナイフを身に沈めていく。
いくら突き出しても体を割くことができないナイフを永遠に受け止め続ける。
由比ヶ浜が顔をあげて、歩き始めるまでずっと。
結衣「そろそろあたしも行かなくちゃいけない時間かな」
八幡「頑張って勉強してこいよ」
結衣「うん! あとでヒッキーにお小言言われないように頑張ってくる」
由比ヶ浜にまだ固さが残っているが、あえてそれを指摘するような顔を見せる事もないだろう。
由比ヶ浜が頑張っているのに、俺の方が水を差すべきではない。
八幡「お小言なんか言わないから、わからないところがあったら、
いや、怪しいと思ったところがあったら、すぐに言えよ。
これもまた俺の復習になるんだから、問題ない。想定内の出来事すぎるんだから、
お前はいらない心配などせずに、俺を使い倒せばいいんだよ」
結衣「うん、ありがとね」
今度の笑顔には固さはみられなかった。
俺が見分けられないほどの作り笑いではなかったらという条件付きだが。
人は痛みと共に成長していく。
それはまた、痛みを隠すのもうまくなるって事なのだろう。
第43章 終劇
第44章に続く
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