過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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黒猫
◆7XSzFA40w.
[saga]
2015/04/09(木) 17:31:25.06 ID:efeD18EI0
夕さんの問いかけに、うまく答えられただろうか。
言っている自分でさえ矛盾だらけの演説だって落胆してしまう。
今思うと、けっこう俺、恥ずかしいこと言ってなかったか。
今となっては雪乃の反応さえ見るのが怖い。
ましてや、俺の事を多くは知らない夕さんや昴に対してはなおさらだ。
喉がいがらっぽい。長く話しすぎたせいだけではないってわかっている。
でも、冷めきった紅茶を飲むことで喉を潤せられるならばと、カップをぞんざいな手つきで
掴み取ると、一気に喉に流し込む。
やはり紅茶だけでは喉は潤わない。だから、まったく手をつけていなかった水のグラスも
強引に掴むと、これもまた一気に喉に流し込む。
氷がほぼ溶けてしまった水はほどよく冷えていて、
喉に潤いと爽快感をもたらしてくれた。
血が頭に上っていた俺をクールダウンさせるには最適なドリンクではあった。
と同時に、張りつめていた緊張を自動的にほぐす効果もあったわけで・・・、
俺は何も心構えをしないまま顔をあげ、弥生姉弟と対面することになった。
俺は無防備なまま弥生姉弟を直視する。
普段の夕さんを見た事はないが、
教壇に立つときのように毅然とした態度で俺を観察しているように思えた。
一方昴は、相変わらずいつも俺に接しているときのように、柔らかい表情を浮かべていた。
ついでにというか、一番結果を知りたくない雪乃はというと、
顔がかっかかっかしていまだ確認できていない。
だけど、知らないままではいられない。俺に似合わない独白までしたんだ。
しっかりと見ておく必要があるようと強く感じられた。
首を回すとグギグギって擦れてしまうそうなのを強引に回して様子を伺う。
見た結果を述べると、よくわからないであっているだろう。
なにせ俯いていて、雪乃の後頭部しか見えなかったのだから。
でも、テーブルの下で俺の膝上まで伸ばされた指が、俺の手の甲をしっかりと
握りしめていることからすれば、けっして悪い印象ではなかったのではないかと思えた。
夕「それはもう友達ということでいいのではないかしら?
普通そこまで考えてくれないと思うわ。
そこまで考えてくれているってわかって、よかったといえるかしらね。
ね、昴?」
昴「あ・・・、うん。やっぱり千葉に来てよかったよ」
八幡「そう、か・・・? 昴がそう思うんなら、よかったの、かな?」
昴「だね」
テーブルの下で握られていた手がよりいっそう強く握られる事で雪乃の存在を確認し、
そっと雪乃の方に瞳をスライドさせる。
まあ、いいか。なにかあるんなら、あとでゆっくり聞けばいいし。
聞くまでには心の準備もできているだろうしな。
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