過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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811:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/04/23(木) 17:30:39.99 ID:6NGd0T+00


『はるのん狂想曲編』追加エピソード(第15章)


由比ヶ浜結衣誕生日(後編)


静「誕生日と言えば、食事の前に乾杯があるだろう。

 「私」と雪ノ下が用意したプレゼントを渡すべきだと思うのだが」

雪乃「そうですね。では、料理を全て運び終わってからにしましょう」

静「そうだな」


 すっごくうれしそうっすね、

平塚先生。視線が「雪乃」が用意しようとしたプレゼントに釘付けですよ。

だってねえ……。本来平塚先生は今日のパーティーを欠席する予定であった。

一応先に「若手」に割振られる他校の教員との懇談会の資料を準備する予定が

組まれていたので、俺と雪乃と共に買いだしだけ一緒にし、

パーティーに出られないお詫びとして支払いだけするつもりでいたらしい。

 俺達はマンションの下にあるいつものちょっとばかしお高いスーパーで

買いだしをしていた。店内に入ってすぐ目の前に広がる野菜売り場で、

その中でもひときわ目立つ変わったキノコまで取り揃えてあるコーナーで目を

輝かせるのはよしてくれませんか、平塚先生。

 俺はカートを押しながら雪乃の隣をついていき、

このままでは大量のキノコを持ってきそうな平塚先生を牽制することにした。


雪乃「変わったキノコがあって面白いのはわかりますけど、

   今日買うのは決まっていますから雪乃に任せた方がいいですよ」

静「え?」


 いや、わかりますよ。俺も初めてここに来た時、目にとまりましたから。

馬鹿でっかいキノコからテレビで紹介されても普通のスーパーでは

売っていないようなキノコまで、当然のように陳列されていたら興味を持つのは

当然だとは思いますよ。でも、生のキノコって変色しやすいのもあるし、

そんなにはたくさん買い置きしないんだってよ。

だから、平塚先生が既に手に持っているキノコを全部買うことなんてないですからね。

経験者が語るってやつなんだが、俺も若かったなとたそがれてしまいそうになる。


雪乃「今日使うのはマッシュルームだけですから、他のは元に戻しておいてください」

静「いや、これなんて焼いて食べるだけでも酒のつまみになりそうでいいんじゃないか?」

雪乃「たしかにお酒にあうかもしれませんが、

   今日この後平塚先生はお仕事にお戻りになるのですよね」

静「そうだけど、そうだけど……」


 ちょっと平塚先生。でっかいキノコを握りしめて涙ぐまないでくださいって。

これでも顔とスタイルだけは抜群なんですから、

そんなキノコを愛おしそうに見つめていたら、他の客の注目を集めちゃうじゃないですか。

ただでさえ雪乃と平塚先生が店内に入っただけで注目されてざわついているのに。




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