過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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813:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/04/23(木) 17:32:42.26 ID:6NGd0T+00

 彼女の買い物が長くて疲れると言っている諸君。対処方法をお教えしよう。

一番いい解決方法は一緒に楽しんでしまうだが、

それが無理なら彼女の表情の変化を観察する事をお勧めする。

けっこう今まで知らなかった表情とか知ることがあるし、

好みとかもリサーチできて有意義な時間がすごせるはずだ。

人間観察が趣味である俺って、いい事思い付くだろ?

 ……まあ、この事を小町に口を滑らせてしまったら、みごとに砂糖を吐きまくられたが。


静「あれとはなにかね? 

   誕生日プレゼントとして分厚いサーロインステーキでも買うのかね?」


 どこまで豪快な男性思考なんですかとつっこもうとしたが、

その前に雪乃が説明をはじめてしまっていた。


雪乃「今日はステーキは用意しませんよ」

静「では、なにをプレゼントする予定なのだね」


 平塚先生は勝手に物珍しそうに棚を見て回っていたのに、

俺達の会話の方が面白そうだと判断したのか寄ってくる。

だけど、どうして俺を間に挟んで会話しているんですか。

たしかに雪乃が棚側ですけど、ぴったりと俺に寄りそう必要はないですよね。

 ちょっとばかし自己主張がお強いお胸が俺の腕で形をかえてしまっているのを

どうにかしていただけませんか。

このままでは、俺の命の形も雪乃に変えられそうなんですよ。

そんな俺の不安なんてよそに、平塚先生はぐいぐいと詰め寄りながら話を進めようとする。


静「私はパーティーには出られないんだ。教えてくれてもいいじゃないかね」

雪乃「わかりました。お教えしますから、八幡と腕を組まないでください」


 その指摘を受けて俺達は顎を引いて下の様子を確認する。

あんまりにも柔らかい感触がすると思っていたら、

俺の腕を抱え込むように抱いているんじゃないですか。

やっぱり普通の状態ではないとは思っていましたけど、

怖くて確認できていませんでした。……いろんな意味で。

 俺達ははっと息を飲んで視線を水平に戻す。

そして平塚先生がぱっと腕を離し、半歩横にずれることで終焉を迎える。

その代わりというわけでもないが、

本来俺の隣に収まるべき雪乃が反対側の腕に吸い寄せられた。


静「す、すまない」

雪乃「大丈夫ですよ、平塚先生」

静「雪ノ下・・・・・・」


 大丈夫じゃないですって。その綺麗すぎる冷たい笑顔が不気味なんだって。

周りにいたはずの客たちも、俺達の不穏な気配を察知して散っていってるぞ。





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