過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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817:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/04/23(木) 17:36:28.52 ID:6NGd0T+00

そんな子供すぎる大人を見ている俺達ができる事といえば、

その後ろ姿を生温かい目で見送ることくらいしかなかった。

 でもさ、先生。ついに若手が現れてしまったんですね。

実際にはけっこう前からいただろうけど、もう自分は若手じゃないって事を受け入れて! 

もう見ていて辛いからっ。受け入れる事は辛いでしょうけど、一緒に泣いてあげますって。

今は一緒に飲む事は出来ないけど、

俺が二十歳の誕生日を迎えたら一緒に酒と涙を飲んであげますから、

そろそろ若手のラベルの返上を真剣に御検討お願いします。


小町「それでは皆さんグラスを持ちましたかぁ。まだの人をお急ぎを」


 小町がはきはきとした声が狭くはないリビングに響きわたる。

準備を促さなくても若干一人はフライングする勢いの気迫がみなぎっているが、

この際水を差すまい。


雪乃「ちょっと待って小町さん。由比ヶ浜さんと平塚先生はいいのだけれど、

   私はもちろん、八幡と小町さんもお酒は飲めないわよ」

八幡「いや、乾杯くらいいいだろ、お祝いの形だけなんだし問題ないと思うぞ」


 珍しく俺が場を収めようとするも、雪乃の毅然とした姿は崩れない。

意思が強いその眼光は、俺を捉えたまま離さないでいた。

 俺も絶対飲みたいってわけでもないんだけどさ、ほら。

平塚先生とかが早くしろって唸っているだろ?


雪乃「いいえ、こういうことはしっかりとしておくべきよ」

結衣「そっか、そうだよね。じゃあさ、ゆきのんの誕生日の時に乾杯しない? 

   ほら、その方がなんだかいい感じっぽいし」

小町「そうですね。小町はまだまだ先ですし、雪乃さんの誕生日が一番いい感じですね」


 やっぱ由比ヶ浜が空気読んじゃうだろ。

だから俺が自分の立ち位置を変えてまで場を収めに出たのに、

今日が由比ヶ浜の誕生日って事を忘れてたな。

ほら、お前が由比ヶ浜の言葉を聞いて申し訳なさそうにするのだってわかってたんだよ。


静「雪ノ下。一口口につける程度では誰も文句は言わんよ。

  それに車も乗らないのだろ? 

  だったらお祝いとしての形式的な乾杯くらいならいいのではないかな」


 おいおい・・・、まだあんたは諦めてなかったのかよ。

由比ヶ浜と小町がせっかくこの話題を終わらせようとしてるのに。

たしかに平塚先生がいうことが一般論としては正しい。

また、雪乃がいうことも法を厳守する上では正しい。

どちらも正しいのに結果だけ見れば大きく違うのは、ルールの使い方というか、

悪く言えばダブルスタンダードに陥ってしまうからだろう。

ようは適材適所で、その場にあったほうを選択すればいいんだろうけど。

 ただ、今回ばかりは癪だけど、平塚先生が正しい。お酌だけに。



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