過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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黒猫
◆7XSzFA40w.
[saga]
2015/05/14(木) 17:30:32.54 ID:HykEPny/0
第49章
昴も理屈の上では雪乃の言い分が正しいとわかっても、
だからといって簡単に雪乃の提案に甘えることなどできやしなかった。
昴「でも・・・」
雪乃「私たちが好きで作っているのだから、無用な遠慮をする必要はまったくないわ。
それに作る量が二人分増えたとしても手間暇はそれほどかわらないと思うし」
夕「ですけど・・・」
やはり昴も夕さんも簡単には首を縦にはふれやしない。もし俺が逆の立場なら、
同じ態度をとったはずだ。いや、まて。そもそも俺に弁当を作ってきてやるって
いう奇特なやつがいないから考えても時間の無駄、か。
そもそも昴がまともに食事ができないというハンデキャップが弥生姉弟の心を重くしてしまう。
それなのにお弁当まで甘えるというのは、
さすがによほどの鈍感な人間くらいしか簡単には甘えることなどできやしないだろう。
しかし、弥生姉弟が甘えられないとしても、雪乃はそれをよしとはしない。
だったら、俺が妥協案を提示するしかない。
雪乃の為、弥生姉弟の為、そして、何よりも俺の命を守る為に。このまま何も挽回しないまま
では、俺が雪乃に殺されてしまう。それだけはなんとか回避せねばなるまい。
純粋なる好意の前に、俺はみにっくたらしい自己保身のための行動にでる決意をした。
八幡「それじゃあこういう案はどうだ?」
昴「何かいい抜け道でも見つけたの?」
八幡「抜け道とは心外だな。俺はいつもそこにある道からしら選択していない。
もし昴が抜け道って言うのならば、それはお前がその道を見ていないだけにすぎない。
そこにある道をどうして抜け道と言う。目の前には最初から道があるんだぞ」
昴「さすが主席様が言う事は違うね」
八幡「言ってろ」
俺は昴の軽口にのせられて、どうにか雪乃によって作り出された極寒の地からは抜け出せた。
だから調子に乗った俺はそのままの勢いで、
それほど大したことではない案を提示することにした。
八幡「俺としては、俺の弁当当番をなくせるのが一番なんだが、それは無理みたいなので
代案を提案する。代案て言っても、ただ材料費として一人一食400円を昴達から
貰うだけなんですけどな。一応大学内で売っている弁当の値段と学食の値段、
あとは俺達が作る労力を加味すると、400円くらいの価格が妥当かなと考えんだが、
どうよ?」
夕「私たちはそれでも構いませんよ。むしろ400円では安すぎませんか?」
雪乃「いいえ。先ほども言いましたが、作る手間暇は変わりませんから、材料費さえ
いただければ、それはお弁当の対価だけと考えていただいて構いません」
八幡「だな。その方がお互い貸し借りの意識がなくていいかもしれない」
昴「僕も雪乃さん達がそれでいいというのだったら、それでお願いしたいな。
どうかな? 姉さん」
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