過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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黒猫
◆7XSzFA40w.
[saga]
2015/05/21(木) 17:36:27.58 ID:bamkGDGV0
陽乃「ま、いいじゃない? 仁はそのままで十分よ」
橘「そうかい? 美人さんにそう言われるんならいいか。・・・えっと、スタンフォードに
行くのは戻りたいからじゃないからね。やはり最新のものは向こうで仕入れてきたいからさ」
陽乃「はいはい」
橘「え〜っと、日本に戻ってきた理由だったよね」
八幡「はい」
橘「それはね、僕は運よく人との縁に恵まれていたんだなって強く思ったんだ。
サーストン教授との縁がなければ、僕はきっとアメリカには行かなかった」
八幡「でも、いずれはアメリカに行っていた可能性はあったのではないですか?」
橘「可能性の話をしたら、僕の場合はそのまま千葉の大学を卒業してサラリーマンをやって
いた自信があるよ。だって、ほかに特にやりたい事があったわけじゃないし、卒業したら
仕事をしなきゃいけないわけだしね。だから、疑問を抱く事もなくサラリーマンに
なってたはずさ」
八幡「そうですか・・・・・・」
たしかに俺も雪乃と出会わなければ主夫は夢だとしても現実はサラリーマンになっていた
のだろう。それが今や海外お留学必至。しかも帰国後は雪乃の親父さんの下で働かないといけ
ないときたもんだ。橘教授の言葉ではないが、人との縁ってもんは数奇なもんだな。
橘「まっ、それも可能性にすぎないからね。僕はひとりで生きているわけじゃないくて、
人とのつながりの中で生きているのだから、いつも何らかの影響を人から受けている。
こうして今君たちと話しているのも、もしかしたら僕の今後の人生に重大な影響を与えて
いるのかもしれない。これって面白い事だとは思うんだよね。・・・そ、そ。だから僕は
千葉に戻ってきたんだ。僕が得ることができた縁をちょっとだけでもいいから日本に
いる大学生にもおすそ分けしたいんだ」
八幡「おすそわけですか」
橘「そうだよ。僕はアメリカで好きな研究を目いっぱいしてこれた。学問の最前線で、経済の
最前線で、そこでしか味わえない緊張感を感じ取ることができた。だからね、僕は
そういう経験を日本の学生にも味わってもらいたいんだよ。ちょっとでもいいから新たな
可能性を提示したい。僕なんかとの縁なんて大したものではないけど、それでも道端に
転がっている石ころ程度にはなれるはずさ。まっすぐサラリーマンになる道もきっと
間違ってはいない。でも、その道に転がっている石ころにつまずいて違う道に進むのも
魅力的だとは思わないかい?」
八幡「人によりますけど魅力的だと思う人もきっといると思いますよ」
そこにいる陽乃さんみたいな人とか。
陽乃さんは自分の道を切り開いていった橘教授に憧れに近い感情を抱いたのかもしれない。
自分にはない開拓心を手に入れたいとさえ思ったのかもしれない。
誰もが憧れる雪ノ下陽乃を捨てる事を望んでいたのかもしれない。
橘「だといいんだけどね」
陽乃「でも、極端すぎるわよね。経済に興味を持ってほしいなら、もっと生徒が面白いと
思う講義をすればいいのに」
橘「面白い? 一応初めての講義の時したんだけど、誰も理解してくれなかったんだよね」
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