過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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879:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/05/21(木) 17:37:35.13 ID:bamkGDGV0
陽乃「比企谷君が言う通り、ほんと正論すぎるわ。正論しすぎるから生徒に人気がないわけ

  なのよね。ある意味仁の思惑とは真逆に進んじゃってて笑えないわよね」

 真逆? というと、人気が出ると思ってるのかよ。たしかに授業はわかりやすいし、

理解もしっかりできる。しかも毎回確認テストまでやってくれるお節介さ。講義の質からすれば

及第点だが、面白さからすれば誰が点数つけたって不合格だろ。


橘「手厳しいですね」

陽乃「当然じゃない。つまらないものはつまらないのよ」

雪乃「では、どうして姉さんは橘教授に興味を持ち続けたのかしら? 

  実際見に行って面白くはなかったと判断したのではないのかしら」

陽乃「面白くはなかったわよ。奇抜な服装も興味なかったしね。でも、真面目で馬鹿丁寧な講義

  だったのよ。この講義で理解できないなら、とっとと大学やめたらいいと思えるほどに

  ね。……うん、進級試験は仁の講義の試験結果で判断してもいいっていうくらいかしらね」


 ごめん、陽乃さん。それだと由比ヶ浜が……。いや、ね。大丈夫だとは思うのよ。

でも、万が一ってことがあると怖いじゃないですか。


陽乃「だからかな。あんな脳に知識が流れ込むような講義をする人がどんな人かって興味を

  持ったのよ。もちろんあのガイダンスを聞いてまったく理解できなかったというのも

  ひっかかっていたけどね」

橘「そのおかげとういうのかな。

  僕は日本にきてもこうして刺激的な毎日を送らざるをえなくなったわけさ」

陽乃「それは誉めて頂いているのかしら?」

橘「もちろん」

陽乃「そういうことにしておいてあげるわ」

橘「どういたしまして。さて比企谷君。これで僕と陽乃君との関係はわかったかな?」

八幡「ええ……、はい、だいたいは」

橘「それじゃあ今度は君の事を聞かせてくれないかな?」

八幡「俺ですか?」

橘「そう、君」


 橘教授は冷めてしまっているだろうコーヒーカップを取る為に少し前に出ただけなのに、

その存在感も大きさに俺は身を引いてしまう。

 プレッシャー? いや、どこか陽乃さんと通ずるところがあるんだろう。

だからこそあの陽乃さんと楽しい会話ができるんだろうよ。


八幡「俺の事を話せといわれましても、何を話せばいいのでしょうか?」

橘「そうだね。なにがいいかな?」


 橘教授は助けを求めるように陽乃さんに視線を向ける。当然ながら橘教授が俺に用があって

呼んだわけで、陽乃さんにわかるわけもなく、曖昧な笑顔を浮かべるにとどまっている。


橘「あっ、そうだ。弥生准教授と話した事があるそうだね」

八幡「ええ、一度だけですけど」

橘「僕も弥生君とはわりと仲良くしてもらってる方で。ほら、僕って人見知りで、

  なかなか友達できないんだよね。僕はフレンドリーに接しているつもりなのに」



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