過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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914:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/06/18(木) 17:27:22.34 ID:vyxJT6kE0
陽乃「それは間接的に私の事を疑ってるって事じゃない」

八幡「そうはいってないじゃないですか」

陽乃「だったら私を裸にひんむいて、どこにも嘘がないって調べればいいじゃない」

八幡「あの、どこに裸にする必然性があるのかが……、わからないのですが」

陽乃「あら? やっぱりスパイの拷問っていったらこうじゃない?」

八幡「知りませんからっ。どこの官能小説ですか」

陽乃「官能小説? 比企谷君ってそういうのを読んでいたのね」


 うっ。本当に読んでいないよ。読んでいないったら。風のうわさで聞いただけで、

そういうジャンルというかお決まりパターンがあるって聞いただけですって。


八幡「読んでません」

陽乃「でも、信じてくれるんなら裸になっても構わないわよ」

八幡「そんなことをしなくてもいいですから。いや、むしろしないでください。

  お願いします。土下座がお望みでしたらしますから、どうか勘弁してください」


 どうして俺が謝らんといけないのかわからなくなったが、本能が俺を突き動かしてしまう。

ほらやっぱ、危険が危ないしッ。


陽乃「でも、比企谷君は信じてくれていないみたいだよね? ……そだっ」

八幡「なんです?」


 陽乃さんのわざとらしい今思いついた風の切り出しに、全身の毛が総立ちになり、危険信号

が全身を駆け巡る。そもそもこの人が思い付きで切りだすとは思えない。予め思い付いていた

いくつものある選択肢の中から選ぶ事があっても、どんな想定外の事態がふりかかろうが

想定内で収めてしまうのが雪ノ下陽乃だ。


陽乃「比企谷君が私の事を信じられないというのなら、比企谷君が直接雪乃ちゃんに電話して

  みればいいじゃない。私が嘘をついているんなら、

  比企谷君の電話が雪乃ちゃんに繋がるはずでしょ?」

八幡「疑ってすんませんでした」


 俺は直立不動の体制から勢いよく頭を90度下げる。

 たしかに陽乃さんを疑ってしまった。でも、実際雪乃で電話すれば嘘かどうかなんてすぐに

ばれるわけで、そんなどうしようもない嘘を陽乃さんがつくわけなかったんだ。

 俺が実際電話して雪乃がでることになれば、それはそれで俺をおちょくっていたという

実被害が俺限定という極めて小規模の被害で済む。それならいつもの陽乃さんのちょっかいで

くくれるわけだし、そう思うと俺の緊張は一気に流れ落ちていった。


陽乃「いいのよいいのっ。普段の行いが悪いってわかっているから。

  でも、ちょっとだけ傷ついちゃったかな」

八幡「本当に申し訳ありませんでした」


いまだに頭をあげられない俺に、陽乃さんはそっと俺の頭に手をのせて柔らかく撫で始めた。


八幡「陽乃、さん?」

びっくりした俺は思わず頭をあげようとする。けれど、その勢いは陽乃さんの両手の力に

よって減速され、そのまま柔らかい感触に包まれていく。


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