過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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916:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/06/18(木) 17:28:42.33 ID:vyxJT6kE0

陽乃「別にいいわ。でも、お詫びしてくれてるお礼としてまた抱きしめてあげるね」

八幡「えっ?」


陽乃さんはそう告げると俺を置いて校門の外へ向かって歩き出す。とりあえず公開羞恥プレイ

をされて注目されまくっているのはこの際無視だ。どうせいくら気にしたってどうにかなる

わけでもないのだし、気にするだけ無駄なエネルギーを消費するだけだ。それに、今さっき

大量のエネルギーを絞り取られたわけで、もはやエネルギーなど残っていないのが現状って

わけだ。だから俺は無言でそのカツカツとテンポよく歩いていくその後ろ姿を追う事にした。

 それに俺もこれ以上この場にはとどまりたくはないしな。なにせ陽乃さんは

気にしてはいないようだけど、やっぱり外野からの好奇の視線は痛かった。






陽乃「で、早速だけど、さっきのお詫びしてもらおうかしら」


 そう俺に陽乃さんが死刑宣告を告げたのは、真夏の炎天下の駐車場に止まっている車の

エアコンがまだ効きだす前の事であった。車内にはびこる熱と陽乃さんからのプレッシャー

によって俺のシャツは肌にへばりつき、不快さを増していく。ただ、狭い車内逃げる場所など

最初から用意されているわけもなく、普段は雪乃が座っている助手席に陣取っている陽乃さん

は、俺の手を掴んで物理的にも逃げられないようにさえしていた。


八幡「あの、陽乃さん?」

陽乃「ん、なにかな?」

八幡「どうして手を拘束されているんでしょうか?」

陽乃「拘束? 手を握っているだけじゃない」

八幡「だったらどうして振りほどけないほどに力強く握っているのでしょうか?」

陽乃「それは〜、比企谷君が逃げようとするから?」

八幡「ほら、拘束しているじゃないですかっ」


 俺の言葉を聞いて俺の手に食い込む指の力が増す。

逃げようとしてもいないのにどうして力を増すんですか? これって反抗した罰ってやつですか? 

 不気味なほどに上機嫌な笑顔になっていくその表情に俺は逃げられないとわかっていても

シートのその奥へと逃げようとしてしまう。

ま、皮張りのシートに簡単に跳ね返されて終わりなんだけどさ。


陽乃「そう思うんなら比企谷君に後ろめたい気持ちがあるからじゃないかな?」

八幡「そんなのありませんよ」

陽乃「そぉお? だったらそれでもいいけど、きっちりとさっきのお詫びをしてもらおうかな」

八幡「できる範囲内ですからね」

陽乃「大丈夫だって。この私の携帯で写真を撮るだけだから」

八幡「それなら問題……」


 本当に問題ないのか? 

写真っていってもどんな写真か決まっていないと、後々やばい事になるんじゃないのか?


八幡「えっと、どんな写真を撮るんですか? 撮る内容によっては拒否させていただきます」



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