過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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944:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/07/02(木) 17:34:09.42 ID:vFj3VvPa0

陽乃「辛いの。比企谷君に陽乃姉さんって呼ばれるのは辛い、かな。いくら私が八幡って

  ささやいても、越えられない壁が目の前に築かれていって、陽乃姉さんと呼ばれるたびに

  八幡が遠くにいってしまうきがする。ううん、平行、かな。永遠に交る事がない距離を、

  私だけがあがこうとしている。それが、辛い。比企谷君に姉さんって呼ばれるたびに痛いの。

  これだったら陽乃さんのままでよかったかな……。ねえ、……あなたはどう思う?」


 人は先入観を抱かずにはいられない。この呼称ごっこも、いつもの陽乃さんのお遊びの一つ

だと、勝手に自己完結させていた。

 人の痛みには鈍感で、傷つけているとさえ気がつかないでいる。俺にとってはそれが当たり

前すぎて、陽乃さんがそれを黙って受け入れていてくれているから俺は気がつかないままで

いてしまう。それはどこにでもある日常で、誰にも経験したことがある苦い経験で。

 でも、間違えてはいけない場面では、たとえば今の場面では、

きっと鈍感であってはいけなかったのだろう。

 だから俺は…………。








第56章 終劇

第57章に続く








第56章 あとがき




干支切子もとい江戸切子。見ているだけでもいいものです。

お酒飲めないですが……。作中八幡と同じく炭酸水ですかね。



来週も、木曜日、いつもの時間帯にアップできると思いますので

また読んでくださると大変嬉しく思います。



黒猫 with かずさ派





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