過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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黒猫
◆7XSzFA40w.
[saga]
2015/07/23(木) 05:23:40.36 ID:G6XbfMQl0
わかってくれたんですよね? そういう雰囲気でしたよね?
雪乃「だったらなんでわざとらしい雰囲気を出すのよ。あの写真でさえ感情を抑えるのがぎりぎり
だったのに、それ以上の事があるのかもしれないって雰囲気を、なんで出すのよ!
なんでわざとらしく黙っていたのよ。あんな沈黙作りだされたら、不安になる
じゃない。…………ないのよね? なにもないのよね? ないっていいなさいっ!」
あぁ〜……。俺の思考回路が一時的に停止していた時の事か。
由比ヶ浜の判決ではないけど、俺でも俺が悪いって判決文書いちゃうよな。
うん、俺が悪い。俺が悪いから謝るべきだ。
でも、謝りたいんだけど、こうも激しく肩を揺らされたら、
一言もしゃべれないんだけど……。どうしたらいいんでしょうか、裁判長?
ただ、同じ間違いだけはすべきではない。沈黙は美徳という場面もあるが、今は違う。
相手の感情を遮ってでも俺の感情をぶつけるべきだ。
八幡「雪乃っ!」
俺は雪乃の腕を強引に振りほどき、その華奢な肩を掴み拘束する。
はっと息を飲む喉の音を確認すると、俺はすかさず俺の声を優しく流し込んだ。
八幡「雪乃」
雪乃「……はい」
八幡「誤解するような事をしてごめん。陽乃さんとのことももっと注意すべきだった。でも、
陽乃さんを一人にしたくないっていう気持ちは譲れない。
これは雪乃もわかってくれているんだよな?」
雪乃「ええ、色々すれ違いもあったけれど、私も姉さんを一人にはできないわ」
八幡「陽乃さんの性格は俺レベルに捻くれているし、一筋縄ではいかない。でも、見捨てないんだろ?」
雪乃「見捨てられなくなったというのが正しい気もするのだけれど」
八幡「だな。……まあ、もうちょっと扱いがしやすいといいんだけどな」
雪乃「そうね」
固く閉じられていた蕾がほころびて、笑顔を咲かしていく。
ひっそりと、白く気高いその花が、再びひらかれていく事に、俺は安堵を覚えていった。
八幡「今日はたくさん面倒をかけてすまなかったな。
これからはもうちょっと要領よくやるつもりです」
雪乃「できるのかしら?」
八幡「どうだろうな?」
雪乃「八幡」
八幡「そう睨むなって」
雪乃「ちっとも反省していないように見えてしまうのよね? その腐った目が悪いのかしら?」
八幡「かもしれないけど、努力はする。一緒にやってくれるんだろ?」
雪乃「そうね。八幡一人だとあぶなかっしくて、見ていられないわ」
八幡「宜しくお願いします」
一人でできないのなら、二人ですればいい。
二人で無理なら三人で。きっと陽乃さんも手を貸してくれる。……ま、当事者だしな。
ようは、俺だけで解決できる内容ではないってことを理解している事が一番大事なのだろう。
それさえ忘れなければ、俺が道を間違えても雪乃が手を引いてくれるはずだ。
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