過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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黒猫
◆7XSzFA40w.
[saga]
2015/08/20(木) 06:15:31.67 ID:hzyaEAjx0
八幡「今でもそう思っていますよ」
陽乃「なら言い訳なんて意味がないわ」
八幡「意味はありますよ」
陽乃「どういう風にかな?」
八幡「俺が知りたいからですよ」
陽乃「身勝手な人ね」
八幡「ええ、身勝手なんですよ」
わたしは八幡の答えに笑みを浮かべると、車線変更をして行き先を変更していく。
このまままっすぐ進めばディスティニーランドの駐車場に入っていってしまうが、
わたしはディスティニーランドの駐車場に入って手前で進路を変更し、
右手にディスティニーランドを見ながら千葉方面へと戻って行く。
べつに最初から遊んでいこうだなんて思ってはいない。
ただ、ここを近くから眺めるだけで雪乃ちゃんを思い出せるかなって考えていただけ。
なんて、感傷的な気持ちでもないか。実際あと数時間で雪乃ちゃんに会うわけだし、
それに1時間ほど前までは一緒だったし。
でも、どうしても雪乃ちゃんを身近に感じていたかった。なんでかな…………?
陽乃「誕生日会ね」
八幡「そうですね。なんか二人とも気合い入っていましたよ」
陽乃「八幡は気合い入ってないの?」
八幡「こうして陽乃を連れ出す大役を果たしているじゃないですか。
これ以上俺を働かせるつもりなんですか? やめてくださいよ」
陽乃「それもそうね。大変名誉な役割を務めているんだし、これだけに集中すべきね」
八幡「そうですね」
陽乃「こうやって八幡がわたしが準備をするのを邪魔しないようにって遠ざける役目を
やるのが定番になってきちゃったわね。いつからだっけ?」
八幡「高3の時からですよ。クッキー事件があったあと、雪乃が一人で準備するからって、
……あぁ、由比ヶ浜も一応サポート要員として残ってたな。それでこれ以上陽乃さんが
動かないようにって俺が外に連れ出したのが最初ですよ。
で、去年は最初っから連れ出す役目を勤め、そして今年に至る」
陽乃「そうだったわね。懐かしいわ。でも、毎年誕生日当日には祝えていないんだから、
べつにパーティーなんて大学の試験が終わってからでもいいのに」
八幡「今年はごたごたがあってそうでしたけど……」
陽乃「……それもそうね。去年の誕生日、懐かしいわね」
八幡「そうですか? 俺はあっちこっち連れ回されていたって記憶ばかり浮かんできますよ」
陽乃「そう? だったら、……明日の朝まで連れ回してもいいかしら?」
八幡「…………パーティーは夕方からですよ。さすがに行かないとまずいです」
陽乃「それもそうね」
八幡「でも、いくらなんでも今朝は早すぎません? もうちょっとゆっくりとしてから、
せめて昼食を食べて、おやつも食べて、
夕方になってパーティーが始まってから来てくだされば俺も楽できたんですがね」
ふふふ……、いつもの八幡らしくなってきたな。でも、ちょっと表情が硬いかな?
その気持ち、わからなくもないけど、物足りないな。
陽乃「それは無理」
八幡「ですよねぇ〜」
陽乃「だって今朝の朝食当番は八幡だって聞いてたんですもの。だったら食べなくちゃダメでしょ」
八幡「ダメでしょって言われても」
陽乃「だから……、きちゃった」
八幡「……まあ、いいですよ。でも今度からは事前に連絡くださいよ」
陽乃「うん」
わざとらしく憮然とした表情を向ける八幡にとびきりの笑顔をお見舞いしてやるっ。
そしたら予想通り八幡は苦笑いと共に不器用な笑顔を見せてくれた。
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