過去ログ - 私「その腕が大好きだっ!」少女「気持ち悪い!」
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62: ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/06/03(火) 20:32:03.38 ID:xWqYP+Jl0


切れ端に目を落とすと、

『私は 右腕 がない』

その書き殴られた一つ一つの単語に私に対する拒絶を、断絶をし、断罪し、悪罪を込めた言葉だった。

【お前のやっていることは間違いだ】と、【お前の告白はそれ自体が罪なのだ】と、

睨みつけんとする三白眼にも見える、猜疑と狐疑を有り余るほど入れ込んだ、無表情。

見惚れるほど透き通った白く淡い指先で右腕の裾を子供のように見せびらかす、


――私は右腕がない。


頭の中で反芻する言葉。

私は何も言えなかった、何も、考えられなかった。

この切れ端を見ても私は何も迷わずに先程の告白を幾度となく言えることは明白の事実だったが、

それでも、それでも思わず沈黙する。

手が動くことを良しとせずに、幾数秒、ペンを掴むことを拒否する。




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