過去ログ - 私「その腕が大好きだっ!」少女「気持ち悪い!」
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9: ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/30(金) 18:15:16.59 ID:IzFhDf8P0


02―私―

佐々木少女の右腕に一目惚れしてから(一度足りとて見ていないが)一週間が過ぎていた。

うーん、私と彼女には縁がなかったのか、それだけならば作るだけなのだが、

生徒数の割合に合わない広々とした大学内を歩き回り彼女を見つけるというのも至難の業だ、

歩くことは嫌いではないのだが。

もう少し受け身の体勢で待ち望んでみるかと高望みしながら、

二時限目の講義を受けようとしていた時だった。


「――あ、居た」

不意に視界に入った彼女を見たときに口にしてしまった、小さな呟きだったので、

恐らくは誰にも聞かれてはいないだろうが、なんだかばつが悪いような気もする、

一番奥の左の窓側の席に彼女はひとりで座っていた。

何時も通りの綺麗な黒髪に細い線を描く輪郭――、

やはり、サイズの合わない服装で身を包んでいる。

――何か縁があったのだろうか、考えるがそもそも考えて解るものでもないか、

一瞬逡巡してから少し迷い、その窓側の席の真横に、私は座った。





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