過去ログ - 咲「イったらおしおきだって言ったのに……」菫「す、すまん……」
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2014/06/11(水) 23:59:32.12 ID:saIPE1Y60



咲「弘世さん、さっきの、お答えしますね」

菫「?」

照「??」

咲「付き合いましょう。私も弘世さんが望むことならなんでもしてあげます」

照「なに言ってるの?」

咲「あの時は楽しかったですね。私もはまっちゃいました」

照を無視して、私にだけ語りかける。

彼女がこちらへじわりじわりと近づいてくる。

照「訳のわからないこと言わないで」

咲「あのあと、私一人でしちゃったんですよ。弘世さんもそうでしょ?」

微笑みが――私にはその意味のわからない微笑みが――彼女の唇に浮かんでいる。

照「相手にしてらんない。菫、帰ろう」

照がぐいっと腕を引っ張る。

咲「弘世さん」

名前を呼ばれただけなのに、命令をされたような錯覚に陥る。

咲「"その人"のことは放っておいて、こっちに来て下さい」

私はなにも答えられない。

咲「だって、私達は恋人同士なんですから」

咲「もう一度言ってください。私のこと好きだって」

体が震える。

空気が重く、息苦しさに襲われる。

意が締めつけられて、ねじられる。

液体のようにたゆたう形の定まらない映像が心の中で像を結んでは消える。

彼女は私の手首を掴み、「さあ」と言って軽く引っ張る。

静脈を伝わって恐怖がじわりと心臓に忍び寄る。






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