過去ログ - 壊れた窒素と、打ち砕く幻想【α】 -SS速報VIP

過去ログ - 壊れた窒素と、打ち砕く幻想【α】

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1:K[saga]
2014/05/31(土) 03:07:21.57 ID:ZqQIUdW4o
どうも、超>>1です
数日前に投下しましたが、諸事情によりスレが埋められてしまいました

深夜で投下してみようかとも考えましたが、やはりこっちの方が使い勝手がいいので、こちらで投下させてもらいます
皆さんには多大なご迷惑をお掛けして申し訳ございません
その分、作品を完結させるように頑張るのでよろしくお願いします

前回記載しておりませんでしたが、このSSにおいてのキャラクターには独自の設定を盛り込んでいます
そういったオリジナル要素が苦手な方はスレを閉じる事をお勧めいたします

では、またのお付き合いお願い致します

【過去作】

・絹旗「超窒素パンチ！」上条「その幻想をぶち殺す！」
ex14.vip2ch.com
↑SS処女作で痛い思い出満載です

・当麻「起きろ姉ちゃん、朝だぞ」麦野「んー…」【7日目】
ex14.vip2ch.com
↑こちらに関してはレス>>44->>53、>>355->>418、>>431->>436が該当作品です

・エレン「童心を忘れていた俺達」
jbbs.shitaraba.net
↑進撃SSでかなり短いです

・【とあるSS】壊れた窒素と、打ち砕く幻想
ex14.vip2ch.com
↑作者都合によりエタリました。今回はこれの改訂版です

・【とあるSS】壊れた窒素と、打ち砕く幻想【改】
ex14.vip2ch.com
↑上記作品の改訂版……荒らしさんに埋められました

SSWiki : ss.vip2ch.com

2:K[sage]
2014/05/31(土) 03:08:24.68 ID:ZqQIUdW4o

【壊れた窒素と、打ち砕く幻想】

3:K[saga]
2014/05/31(土) 03:09:11.21 ID:ZqQIUdW4o

　暗闇に二つの影があった。
　影の周囲は瓦礫で埋め尽くされ、平坦な場所は一切ない。
　様子を伺うように、瓦礫の隙間から火が顔を出し、周囲を僅かに照らしている。

4:K[saga]
2014/05/31(土) 03:09:43.43 ID:ZqQIUdW4o

？？？「で、絹旗ちゃんはどうするんだよ」

　仕切り直しと、影――いや、もう一人の少女が再度質問を投げかける。
　瓦礫に腰を落ち着かせ、今にも転がって昼寝でも始めてしまいそうな少女。

5:K[saga]
2014/05/31(土) 03:10:10.51 ID:ZqQIUdW4o

絹旗「……私を馬鹿にしてるんですか、黒夜」

　絹旗の目が僅かに細められた。
　相手を威圧するには十分過ぎる程の殺気が込められている。

6:K[saga]
2014/05/31(土) 03:10:39.05 ID:ZqQIUdW4o

　絹旗の言葉に、黒夜はカードを裏返した。
　裏面には太い字、恐らく指で書いたのであろう四桁の数字が並んでいる。
　赤でもなく、茶色でもなく、黒でもない。
　そんな中途半端な色をした文字であった。

7:K[saga]
2014/05/31(土) 03:11:16.91 ID:ZqQIUdW4o

～item～

　学園都市。
　総人口の約八割が学生で占められた科学の街。

8:K[saga]
2014/05/31(土) 03:11:59.84 ID:ZqQIUdW4o

麦野「春眠暁を覚えずとは言うけど……それにしてもあんたは寝過ぎ。疲れでも溜まってんの？」

？？？「結局、絹旗はまだまだお子様っていう訳よ」

9:K[saga]
2014/05/31(土) 03:12:25.95 ID:ZqQIUdW4o

？？？「……」

　そんな三人のやりとりをどこか遠くの出来事のように眺める少女。
　艶めいた黒髪は、肩の辺りでばっさりと真横に切られている。

10:K[saga]
2014/05/31(土) 03:12:51.94 ID:ZqQIUdW4o

絹旗「っ……私って超どれぐらい寝てました？」

　寝起きの絹旗は目頭を抑えながら麦野に尋ねた。

11:K[saga]
2014/05/31(土) 03:13:18.03 ID:ZqQIUdW4o

店員「……」

　現に、店員の迷惑そうな視線が四人へと注がれていた。
　そして、今日に限って言えば、混雑時の対応として席の利用は時間性となっている。

12:K[saga]
2014/05/31(土) 03:13:47.47 ID:ZqQIUdW4o

　絹旗はそう言って、眼前に置かれたコップをおそるおそる、指先の僅かな力だけで机の上を滑らせた。
　指先から伝わる力と机との摩擦が、注がれた液体に重たい波を作る。
　絹旗はこれを片付ける店員の泣き顔が容易に想像できてしまった。

13:K[saga]
2014/05/31(土) 03:14:14.00 ID:ZqQIUdW4o

麦野「ちっ……おい、フレンダ。目立ち過ぎんだよ。とっとと座れ」

フレンダ「うっ……ごめんって訳よ」

14:K[saga]
2014/05/31(土) 03:14:43.62 ID:ZqQIUdW4o

滝壺「流石、私のスペシャルドリンク」

　一部始終を見て、滝壺は僅かに上半身を反らし、満足気に鼻を鳴らした。
　そんな彼女とは対照的にフレンダは口を半開きにして天井を仰いだ。

15:K[saga]
2014/05/31(土) 03:15:09.78 ID:ZqQIUdW4o

フレンダ「結局、こういうところで息抜きしないとアイテムの仕事なんてやってらんないって。最近なんて働き詰めだったし、麦野もお疲れって訳よ」

麦野「どうも。けど、だらけ過ぎんなよ。オン、オフを切り換えれない奴は、アイテムにはいらないからね」

16:K[saga]
2014/05/31(土) 03:15:45.11 ID:ZqQIUdW4o

麦野「今日はオフ。それじゃ――」

　相手の用件も聞かず、そしてすぐに通話終了のボタンを押そうとする麦野。

17:K[saga]
2014/05/31(土) 03:16:10.99 ID:ZqQIUdW4o

　第十一学区にある某研究所内。
　四人は電話の女からの命令で、施設破壊の命を受けてやってきていた。
　施設破壊、それは施設の機能を完全に停止させる事。
　それは、そこにいる人間も含まれている。

18:K[saga]
2014/05/31(土) 03:16:39.06 ID:ZqQIUdW4o

フレンダ「結局、私の爆発はいつも大活躍って訳よ」

　――彼女の十八番である、爆弾での誘導、妨害、破壊。
　それが、フレンダ＝セイヴェルンの仕事であった。

19:K[saga]
2014/05/31(土) 03:17:05.61 ID:ZqQIUdW4o

フレンダ「っと、ここって訳よ」

　研究施設の中枢。
　ここを破壊するのが、今回の最低限の仕事でもある。

20:K[saga]
2014/05/31(土) 03:17:31.34 ID:ZqQIUdW4o

フレンダ「（……やっぱり、ここ最近はおかしいって訳よ）」

　今日に限ってではない。
　ここ最近、絹旗の行動に不可解な点が多く見られた。

21:K[saga]
2014/05/31(土) 03:18:04.99 ID:ZqQIUdW4o

フレンダ「ツァーリ・ボンバ――通称『爆弾の皇帝』。ソビエト連邦が開発した人類最大の水素爆弾って訳よ」

絹旗「水素爆弾……それって核爆弾ですよね？　こんなところで使用して、超大丈夫なんですか？」

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