過去ログ - 壊れた窒素と、打ち砕く幻想【α】 -SS速報VIP

過去ログ - 壊れた窒素と、打ち砕く幻想【α】

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2:K[sage]
2014/05/31(土) 03:08:24.68 ID:ZqQIUdW4o

【壊れた窒素と、打ち砕く幻想】

3:K[saga]
2014/05/31(土) 03:09:11.21 ID:ZqQIUdW4o

　暗闇に二つの影があった。
　影の周囲は瓦礫で埋め尽くされ、平坦な場所は一切ない。
　様子を伺うように、瓦礫の隙間から火が顔を出し、周囲を僅かに照らしている。

以下略

4:K[saga]
2014/05/31(土) 03:09:43.43 ID:ZqQIUdW4o

？？？「で、絹旗ちゃんはどうするんだよ」

　仕切り直しと、影――いや、もう一人の少女が再度質問を投げかける。
　瓦礫に腰を落ち着かせ、今にも転がって昼寝でも始めてしまいそうな少女。

以下略

5:K[saga]
2014/05/31(土) 03:10:10.51 ID:ZqQIUdW4o

絹旗「……私を馬鹿にしてるんですか、黒夜」

　絹旗の目が僅かに細められた。
　相手を威圧するには十分過ぎる程の殺気が込められている。

以下略

6:K[saga]
2014/05/31(土) 03:10:39.05 ID:ZqQIUdW4o

　絹旗の言葉に、黒夜はカードを裏返した。
　裏面には太い字、恐らく指で書いたのであろう四桁の数字が並んでいる。
　赤でもなく、茶色でもなく、黒でもない。
　そんな中途半端な色をした文字であった。

以下略

7:K[saga]
2014/05/31(土) 03:11:16.91 ID:ZqQIUdW4o

～item～

　学園都市。
　総人口の約八割が学生で占められた科学の街。

以下略

8:K[saga]
2014/05/31(土) 03:11:59.84 ID:ZqQIUdW4o

麦野「春眠暁を覚えずとは言うけど……それにしてもあんたは寝過ぎ。疲れでも溜まってんの？」

？？？「結局、絹旗はまだまだお子様っていう訳よ」

以下略

9:K[saga]
2014/05/31(土) 03:12:25.95 ID:ZqQIUdW4o

？？？「……」

　そんな三人のやりとりをどこか遠くの出来事のように眺める少女。
　艶めいた黒髪は、肩の辺りでばっさりと真横に切られている。

以下略

10:K[saga]
2014/05/31(土) 03:12:51.94 ID:ZqQIUdW4o

絹旗「っ……私って超どれぐらい寝てました？」

　寝起きの絹旗は目頭を抑えながら麦野に尋ねた。

以下略

11:K[saga]
2014/05/31(土) 03:13:18.03 ID:ZqQIUdW4o

店員「……」

　現に、店員の迷惑そうな視線が四人へと注がれていた。
　そして、今日に限って言えば、混雑時の対応として席の利用は時間性となっている。

以下略

12:K[saga]
2014/05/31(土) 03:13:47.47 ID:ZqQIUdW4o

　絹旗はそう言って、眼前に置かれたコップをおそるおそる、指先の僅かな力だけで机の上を滑らせた。
　指先から伝わる力と机との摩擦が、注がれた液体に重たい波を作る。
　絹旗はこれを片付ける店員の泣き顔が容易に想像できてしまった。

以下略

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