過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/03(水) 01:23:11.60 ID:xGEgSfhf0
少女が頷きを返す。さらりと揺れる髪を軽く指で払う仕草が、惹き込まれるほど艶かしい。

少女「はい。朝起きたら母が居りましたので、手紙を見せて、先生が面談を希望していると伝えました。その時は、母は少し不機嫌になっただけで、とりたてて特異ということはありませんでしたけれど……」

やはり直接の契機は手紙にあったのだと教師は頷く。歩みを止めぬまま、前を向き直して続ける。

教師「こちらの意図を察するのに時間がかかったということだろう。面談の結果いかんによっては一定の強硬手段に打って出る必要が生じるからな。そうなれば母親はお前から引き離されることになる」

育児を完全に放棄しているくせに子供との別離を拒む。教師の目には奇異に映るが、研修資料によれば虐待親が子供を奪われまいと必死になるのはよくある事例だった。
それは世間体というものかもしれないし、あるいは子供を愛せない自分を認めたくないという意識のなせる所業なのかもしれない。

教師(だから母親の怒りは理解できる。――が)

その理由がどうあれ、子供を育てる環境がどうしても整わないとすれば親や友人など、頼れる者がいるならその人に頼らなければならない。
親の影響というのはとりわけ幼児・児童期においては甚大だ。成人ならば自分の身を自分で処すことができるが、未成年ならばそうはいかない。
そして、ただの個人が他人の家庭に踏み込み、ああだこうだと指示することは容易ではない。だからこそ行政がその職権において介入することが許されているのだ。



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