過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2014/09/03(水) 01:24:39.99 ID:xGEgSfhf0
しかしこうした措置は、実は子供だけでなく保護責任者の救済という側面も兼ねているのである。子を生せば否応なく親としての責任が生ずることになるが、一方で万人が親たるにふさわしいとは限らない。
そもそも子供を育てるとは、一人の人間の人生の、少なくともその一部の責任を負うということだ。その重さは察するに余りあるし、様々な要因や巡り合わせから耐え切れずに押し潰されてしまうこともあろう。
そこで、頼る者がないにもかかわらず、責任感の強さからあくまで育児を自分の手で行おうとすれば、心身の疲弊は尋常のものではないはずだった。無理に無理を重ねた皺寄せは、子供だけでなく親にまで及んでしまう。
そうなればもはや家庭は完全に破綻する。そして行政側もいつまでも子供を保護するというわけにもいかないのだ。そうなれば、子供はひとりで社会に放り出されることになってしまう。そのような事態はどうしても阻止しなければならない。
だからこそ、児童相談所は行政執行として、保護者の親権を停止し、子供から一時的に引き離す権限を持つのだ。
そうして十分な観察期間を経た後、親の経済事情や心因的問題などが解決されたと判断されれば、もう一度子供を家庭に返す措置が取られる。
しかし、そこで改善が認められなければ、保護者の親権は完全に剥奪される。子供の身柄は児童養護施設に送致され、里親が見つかればそこに預けられることもある。親と責務から解放してやり、もう一度人生をやり直す機会を与える。行政執行にはこうした作用もあった。
いずれにしても、学校には行政上の責任はないのだから、単独で状勢を判断し、強引に事態解決に動くのは危険だった。
だから最初から児童相談所に通告して判断を仰いでおけばよかったのに、と唇を噛む。子供を奪おうとする学校への怒りは激烈だろう。行政の後ろ盾もなく、独自には実効性のある処置を打つ権限もない学校だけで立ち向かうのはあまりに心許なかった。
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