過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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121:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/14(日) 03:50:43.48 ID:tIovdjLJ0
激情に呑まれたまま糾弾してやりたかった。この男だけではない、室内の主任も副担任も、この学校に関わる者全員の罪を明らかにしてやりたかった。
だが、今は母親への対応策を思案することのほうが先決だ。

感情を胃の底に押し込める教師の目の前で青くなっている中年の男は、いっそ哀れになるほど情けなく映った。男は言葉にならない呻き声を上げて、ひっきりなしに視線が泳いでいる。
二回りも年下の若輩者になにをそんなに脅えることがあるのか、とも思う端、対母親の思案を止めることはしない。

いずれにせよこの男は頼りにならない。だが、とりあえずの事情が分かったのは収穫といっていいだろう。

教師(つまり、私一人で何とかしなければならないということだ)

いつものことだ、と思った。

静かに腹を決めた教師は、なおも何事か口をもごもごさせる教頭を振り返りもせず、ドアをノックした。
室内の返答を待たずにもう一度応接室に入った。



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