過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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129:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/15(月) 22:12:59.39 ID:E6QKXXWS0
教師「既に教頭ら説明があったかもしれませんが、我々が今回お母様に手紙を差出しましたのは、文面にありましたとおり、お子様の家庭環境について少々お伺いしたい点があったからです。今日はお母様もその件で我々を訪いなさったのですよね?」

少女母「そうよ。あたしからあの子を引き剥がそうってんでしょ? あたしに問題ありとか何とか難癖つけて、あんたが勝手な妄想で……!」

教師「そこに関して、少し誤解があるようです」

少女母「はあ?」

教師「というよりも、我々の方が誤解を招く発言をしてしまったようです。お母様からお話を伺いたいというのは学校職員全体の会議で決定した事項です。私の一存で決められる案件ではありませんし、その権限も私にはありません」

少女母「はああ!? じゃあさっきその人が、『学校としては反対したけど担任が無理やりねじ込んだ』って言ったのは何なの? その人が嘘ついたって言いたいわけ?」

教師は、自分の作った笑顔が強張るのを感じた。教頭をはじめとする連中全員への怒りの残滓がまだ残っていて、少しでも気を抜くと怒鳴り散らしてしまいそうになる。
努めてゆっくり呼吸をして口を開く。

教師「嘘とも本当とも言いかねます。私が議題を提出したのは事実ですが、それが通るためには過半数の賛成が必要になるのです。その意味で私の独断はそもそもありえません」

我ながら苦しい言い分だった。しかし他に言いようがない。
この場で絶対に避けなければならないのは、少女の母親が学校に不信感を強く育ててしまうことである。学校と母親のチャンネルが途絶すれば、この後児童相談所が介入するにせよ、学校という重要なピースが欠けたまま対処せざるを得なくなる。



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