過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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[saga]
2014/09/15(月) 22:17:30.18 ID:E6QKXXWS0
そうであるならば、母親が娘に向ける眼差しが尋常のものであるはずがない。彼女が万物の頂点に君臨する女王である以上、彼女を娘とする母娘関係が普遍的な形で現出するはずがないのだ。
この女は彼女の母親としてのみ特権的な地位を手にすることができたが、彼女の存在感は平凡な交流でよしとできるほど生易しいものではなかったはずだ。母親も必ず、傅き身を投げ出して彼女に尽くし、少しでも心を寄せてほしいという衝動に襲われたに相違ない。
そしてその欲望は、希求する母としてのあり方と共存することはない。
この女の心は決定的な亀裂を生じ、ふたつに引き裂かれてしまったのだろう。どちらかを選んで一方を捨てることも叶わず、両方を失うことは断じて許せない。
そうして心が壊れる寸前で、唯一残された手立てが彼女からの逃避だったのだ。取捨を留保して一時をしのぎ、彼女の母としての社会的立場を死守する。それ以外にどうすることもできないほど、この女は追い詰められていた。
教師(……私を憎むはずだな)
そうまでして守ろうとしている母親の座が、横合いから取り上げられようとしているのだから。
そして、こうして怯えているということは、自分が娘に対して抱いている情動を誰にも知られたくないということだったが、それも然り、この女は母親としてあるまじき心理状態にある。そのことが暴露されれば、母親として立つべき社会的根拠を剥奪されてしまう恐れがあった。
教師(そうなればこの女はなりふり構わない手段に打って出るだろう――)
そう考えた教師の顔から血の気が引いた。この女は教師が女の魂胆を洞察したことに気付いている。それは取りも直さず、母親が排除の対象にするのは教師であるということだ。
しかも教師を弾き出すのに十分な口実はすでに用意されている。母親はただ感情的になったふりをして主張し続けるだけでいい。教頭たちが教師を擁護することはありえないとすれば……。
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