過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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162:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/07(火) 19:39:50.11 ID:6o+8Z5aP0
――生徒の心は荒廃している。それは天女の如き少女の寵愛を受けられないことへの苦悩のためであり、同時に担任という立場から少女に信を置かれる教師に対する嫉妬のためでもある。
今までは危ういながらも、教師と生徒たちの関係は、教職者と学生の枠内に収まっていた。この均衡が破れることは、それは教師の担任するクラスの秩序が崩壊するということだ。

待て、と声を投げかけるが、生徒は頑なに荷物を片付ける手を止めない。再度制止をかけようとしたが、一面に物音が拡大した。教室の全員は、誰ひとりとして教師の指示に従わず、荷物をまとめ始めていた。

絶対に止めなければならない。この瀬戸際で踏みとどめなければ、生徒たちはこれ以降、教師を担任として認めなくなる。頑なに教師を拒むようになれば、教師には生徒たちの放埒を押しとどめることは困難を極めるだろう。

教師(しかし、どうやって?)

聞く耳を持とうとしない――何も聞くまいと思い極めている相手に、何と言えばこちらの言葉が届くというのだろう。
教師は必死に言葉を探したが、誰も動きを止めることはなかった。

数分と経たず、潮が引くように教室からは一切の音が失われて、教師は奇妙に広い教室に取り残された。



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