過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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190:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/09(日) 10:41:20.65 ID:+3BGlNmE0
自分の家に逃げ帰った教師は、玄関の鍵を閉めてようやく息をついた。ずるずるとその場にへたり込む。
どうしてこんなことに、と呻く。なぜだ、と繰り言にように呟いて、茫洋と家の中を見つめて。

ここはどこだろうと思った。

廊下はざらついて、隅には綿埃がたまっている。部屋に上がると、中はさらに悲惨だった。部屋はゴミやら何やらで足の踏み場もない。台所のシンクは皿とコップで埋まり、ごみ箱はカップ麺の容器で溢れかえっていた。

干している洗濯物がないことを不思議に思って、そういえば、干す時間が惜しくて全て洗濯乾燥機にかけていたことを思い出した。

こんな荒んだ生活はしている自覚はなかった。

もう駄目だ、と思った。限界だった。知らない間にこんなに追い詰められていたとは思わなかった。
自分の脆さを突き付けられたような気がして、教師は失笑した。自分の弱さを認めるのは奇妙な愉快さがあった。

さて、休職届でも書こうか、と思い立ったが、最近封筒や便箋の類を買った覚えはない。こんなことなら帰るついでに買えばよかったな、と、玄関で靴を履いて、錠を開け、



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