過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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217:名無しNIPPER[saga]
2015/01/11(日) 06:12:07.53 ID:KepOW7WN0
少女「先生? その、着替え、終わりました」

教師「ああ……」

教師は顔をしかめたが、あまり少女を待たせるわけにもいかない。ため息を軽く頭を振って追い出して、少女に部屋に入るように言った。

はい、と応える声に顔を上げる。
部屋に入って来た少女は、もとの制服姿ではなく、教師の用意した着替えに身を通している。服が濡れたままでは風邪を引いてしまうと、教師としては配慮したつもりだったが、

教師(……しまった)

と思った。
少女に用意したのは地味な色合いの部屋着である。無地の味気ないシャツとスウェット。

そのラフな格好に、こうも目が泳いでしまうのはどういう心のなせる動きなのだろうか?

いかに装えども、天性の造形美は隠せないということか。あるいは、はき溜めの鶴を見ているようで見るに耐えないのかもしれない。
理由ならいくらでも考えつくから、きっとその中のどれかが答えなのだろう。そんなことを漠然と考える。

当の鶴は部屋の様子を窺っていた。はっと教師の表情が強張る。それに気が付いた少女は、すぐに教師に向き直って、ふっと眉をゆるめる。
少女の微笑みに滲む気遣いが教師には辛かった。



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