過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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245:名無しNIPPER[saga]
2015/02/12(木) 02:41:13.94 ID://0Asuli0
少女「他の教員はどうでしたか? 先生の障害にはならなかったのでしょうか」

教師「なったな。というか、あの連中は私のやる事なす事すべてに文句をつけたよ。その生徒のこともそうだし、授業運営上の要請などもな。たいていは意味のない言いがかりレベルだったから、反論するのも簡単だったが」

少女「そういえば、体育の授業の方式が変わったことがありました。自由に二人組を作るのが、生徒に番号を振って、授業ごとに違う相手と組むように。あれも先生が?」

教師「まあ、そういうことだ。だが、私の具申した意見がすんなりと通ることはなかったな。私も嫌われたものだ」

少女「……失礼を承知で伺います。どうして先生は他の教員から敵視されてしまったのだとお考えですか?」

教師「……さて。私も知らないな」

少女「これは重要な事なのです。お答え下さい」

教師「……ひとつ、あるにはあるが、私の口からは言えない。それ以外の理由は、本当にわからないんだ。私自身、その答えを探しているのだが、どうしてもわからない」

少女「……そうですか」

ありがとうございます、と少女は言って、ほんの数秒、目を閉じた。眉を寄せた表情からは少女の苦悩がありありと見て取れた。教師は食い入るように少女を見つめた。
しかし少女は決然と目を見開いて、教師にひたと視線を向ける。

少女「先生はひとつ、思い違いをされています」

教師「……やはり、私はなにか間違っていたのか」

少女「いいえ。おそらく、先生の仰ったことはすべて正しいのです」

少女の喉がこくりと動いた。ひとつ呼吸をついて、少女は言った。



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