過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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250:名無しNIPPER[saga]
2015/02/12(木) 02:43:56.04 ID://0Asuli0
少女「はい。私はどうやら近寄りがたいようで、素直に私に近づいてくる人はいませんでした。私をどうこうしようというなら、それは不正な手段によるしかなかった。それでは先生と衝突してしまうでしょう?」

たとえば、と少女は人差し指を立てる。

少女「私の私物が盗難されたことがありました。あれも一年次のことでしたね。あのときは先生に相談して、私物の管理を徹底するように取り計らってくださいました。個人ロッカーの錠を厳重にして、生徒個人で管理できるようにして。けれども、当時の担任とは揉めていらっしゃいましたね?」

少女「私も小耳に挟んだだけですが、あの人は担任に鍵の管理を一任するよう言ったそうですね。先生が突っぱねてくださって、事なきを得たようですが」

少女はため息を吐いて、目を眇めるように教師を見る。

少女「――先生は眩しいほどに清廉でした。先生の行動は、どこと照らしあわせても間違いはなかった。だからこそ、そのように在れない者にとっては怖ろしいのです。先生の存在を許容していては、自分たちの正当性が脅かされる。自分の罪を見せつけられる苦しみは、私には想像を絶します」

少女「だから先生はあの学校で孤立してしまった。それだけでは飽きたらず、先生を排除しなければならなかったのは、そうしなければ彼らは彼らでいられなかったから。これが、あの学校の真実です」

教師「お前は」

教師の身体も顔も強張っている。なのに、握りしめた拳が震えて、止まらない。
どろどろと身体の底が燃えている。



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