過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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251:名無しNIPPER[saga]
2015/02/12(木) 02:44:23.25 ID://0Asuli0
教師「お前は何もかもわかっていたのか。あの連中の下卑た望みも、罪を悖らない本性も。私が愚かにも右往左往するのを、お前は眺めていたのか。お前は――」

少女「それは違います。……嬉しかったのです」

そう言って頬を染める少女を、教師はぽかんと見つめた。

何を言っているのだ、この女は?

少女「私にとっては、親も家庭も学校も、何もかもどうでもいいものでした。どれもこれもつまらなくて、退屈で、貧しく、下らない。ずっとそう思っていました」

教師は唐突に、入学式の少女のことを思い出した。
あのとき、やはり少女の瞳は誰も、何も見ていなかったのだ。

少女「先生だけが、特別でした」

教師「特別……?」

特別といったか、この女は。

教師を。私を。

特別と。



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