過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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276:名無しNIPPER[saga]
2015/03/25(水) 05:28:47.51 ID:vm/rZ9XB0
私の住んでいるところは町の外れだった。学校からも少し遠かったが、先生の家はさらに遠い。近辺に駅もなく、自転車での通勤も禁止されているから、毎日四十分ほど歩いて通勤していると笑っていたのを覚えている。

先生の家にお邪魔する前に、スーパーマーケットに寄った。今日は何を作ってあげようかか、先生の好物を思案しながら食材を見繕う。

私の母親は食事の支度をしない人だったから、私は自分の食事は自分で調達しなければならなかった。幸いお金だけは置いて行ってくれるので空腹に悩まされることはなかったから、小学生のうちから私は料理を覚えるようになった。
教えてくれる人はいなかったから、独学で学ぶしかなかったけれど。

それでも先生は、私の料理を美味しいと言ってくれる。だから今では、あの母親に感謝してさえいるのだ。あの母親に。

それもこれも全部、先生のおかげだと思うと、笑みが止まらなくなる。

今日はシチューにしよう。人参やじゃがいもは買ってあるしちょうどいい。私はいつも、ソースは自家製なのだ。先生は何と言って褒めてくれるだろう。この前は躱されたけれど、もしかすると、今度こそ頭をなでてくれるかもしれない。

少女(そして……)

その後のことを想像すると、頬が赤くなるのを感じた。



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