過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/31(土) 09:59:15.95 ID:486492iU0
教師「どうなることかと思ってたけど……」

副担任「なにがですかぁ、センパイ?」

教師「ああいや、なんでもないです」

首を振って目をスクリーンに戻す。

新年度が始まってから1ヶ月、担任の業務自体はスムーズに運んでいた。

教師(まあ、先輩方に相談しながらなんだから、当然といえば当然か……)

教師(問題はむしろその外……)

鼻歌まじりにキーボードを叩いている副担任を横目に見る。

この男は今年度採用の新米なのだが、いわゆる年上の後輩というやつである。なんでも教員採用試験に幾度か落ちたからだとか。

若干のやり辛さはあるが、新人教育を任されている立場上、私には彼を適切に指導する義務がある。

なにせこの新人、社交性が高じてか(試験不合格も当人の言である。自分の不始末を自己紹介で話のタネにするとは恐れ入る)、生徒との距離が近すぎるきらいがあった。

よくもまあこんな男を教師に採用したものだと呆れたが、思えばお辞めになったかの前任も似たようなタイプだった。
度々、教師は生徒の友人ではないのだと指摘するが柳に風、まるでつまらない冗談でも言ったかのような反応をされるのが常だった。
しかも大抵は、他の先輩にまあまあと仲裁されてうやむやになる。これも前任と同様。

『生徒の自主性を育てる』という我が校のモットーは教える側にも適用されるらしかった。
敬うべき先達はおよそ叱るということに無頓着だった。

教師(しかも本当の問題はこいつじゃない……)

終鈴がなった。ため息をついて教室へ向かう。



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